過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」3巻
1- 20
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/06(土) 19:42:54.20 ID:6QX93pwdo
自宅に戻り、ソファに倒れこむ。

アラス・ラムスの今後、貞夫の態度、そして思いがけず決まった……
子供連れではあるが、初めての彼とのデートのことで、頭がパンクしそうだった。

恵美「……美容院とか行っとこう、うん」

髪を払ってそんなことを呟いていると、突然鳴り響くバッグの中の電話。
慌てて取り出す。

恵美「も、もしもしっ!」

エメラダ『あ〜、もしもし〜? エメラダです〜』

電話の主はエメラダだった。そういえば、刺客の件で忠告してくれたきりだ。
ベルやサリエルのことを掻い摘んで報告する。
最初は警戒の色を見せた彼女も、概ね納得してくれたようだ。

恵美「で、用はその話だったの?」

エメラダ『あ〜そうだ〜、それもありましたけど〜、ちょっと聞きたいことあったんです〜』

エメラダ『ライラ、そっちに行ってませんか〜?』

恵美「へ?」

それは、未だ顔も知らない、天使である母の名前だった。
その名を知ったのは、オルバの件でエメラダとアルバートが日本に来るとき、
異世界に渡れる天使の羽根を使った羽ペンを母が彼女達に預けた、ということを聞いたときだ。
正直、たとえ道ですれ違っても分からない。

恵美「ちょっと待って、あなたお母さんと一緒に暮らしてたの?」

エメラダ『暮らしてるというか……その、エミリアに言うのはちょっとアレなんですけど〜、ぶっちゃけタカられてたというか〜』

恵美「あ……そぅ」

一体どんな人なんだ、私の母は。

……お母さん、か。
ふと連想されて、アラス・ラムスについて何か分からないか聞いてみた。
だが芳しい答えはなく、通話を終えた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
99Res/100.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice