過去ログ - 幸子「優しい優しい、プロデューサーさん」
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254: ◆S.3OfNv5Fw[saga]
2013/08/04(日) 21:52:59.11 ID:lgRE4mqd0


散々騒ぎながら、私達はおばけ屋敷を踏破した。出口に着く頃には幸子の息は切れ切れで、顔も心なしかやつれたようだった。
「ぜ、全然大したコトなかったですね!」とは本人の談である。

それならばと、後ろから大きな声で脅かすと面白いくらいに驚いてくれた。
全然大丈夫じゃないかと笑い飛ばし、私はささやかな仕返しを完逐した。

が、私が大笑いしていると流石に涙目になったしまったので私は彼女を必死であやした。
頭を優しく撫でてやると、幸子は少し不機嫌そうに私を見つめた。


「悪かったよ、驚かして。少し、やり過ぎた。まさかここまで怖がってくれるとは思わなかったんだ」

「べ、別に怖がってなんかいませんよ! ただ……う、後ろからの不意打ちが、卑怯だって言いたいだけなんですよ!」

「すまん、悪かった。あれはダメだった、な? だから、機嫌を直してくれよ」

「……じゃ、じゃあ」

「何だ? 何でも言ってごらん」


幸子はきょろきょろと辺りを見回し、何かを見つけたのか視点を一点に定めた。




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