過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)4
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882:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/01(日) 16:15:01.90 ID:nEe5iIY00
お題下さいな


883:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/01(日) 16:21:16.28 ID:m9+FXFcAO
>>882
球体


884:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/04(水) 21:44:03.18 ID:Ln3WTepy0
お題をください


885:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/04(水) 21:59:21.02 ID:waG6GVlMo
>>884
チーズ


886:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2013/12/08(日) 02:07:57.20 ID:+8bSjH2P0
投下します


887:マイナーな欝は戯言 1/5  ◆/xGGSe0F/E[saga sage]
2013/12/08(日) 02:12:50.76 ID:+8bSjH2P0

 眼下にはとても懐かしい景色が広がっていた。二十年近く前に自分が通っていた小学校のグラウンドが、強い郷愁を伝え
るように僕の視界に晒されている。その光景を見ながら、僕は久しぶりに感じる穏やかな気持ちで、校舎の影に覆われた草
の上にゆっくりと寝そべった。用務員の人が草木の手入れをする以外に、ほとんど人の訪れることがないこの場所は、とて
も狭いスペースの中にあって、すぐ近くがグラウンドとの高低差を示す崖になっている。しかもそこに柵がないから少し危
以下略



888:マイナーな欝は戯言 2/5  ◆/xGGSe0F/E[saga sage]
2013/12/08(日) 02:14:19.62 ID:+8bSjH2P0

「しかし、ずっと走り続けてるね」
 彼女は相変わらず僕らに気づくこともなく、一周二百メートルの砂利のグラウンドを、シュールに走り続けている。この
場所も、彼女自身も、そしてその行為も、全てが異質さを浮きぼりにし、何一つとして似合っていなかった。でも不思議と
それは僕の目を惹きつける。彼女はどうして走り続けているのだろう。
以下略



889:マイナーな欝は戯言 3/5  ◆/xGGSe0F/E[saga sage]
2013/12/08(日) 02:16:01.84 ID:+8bSjH2P0
 彼女は少し驚いた表情をして、こちらを向いた。彼女は果たして、僕のこの告白を受け入れてくれるだろうか。しかし僕
としては、受け入れられようが受け入れられまいが、どちらでもよかった。僕にとって女性とは、あまり執着できる存在で
はなかった。僕は男だけの世界でも自己を完結することが出来た。
「ゲイ……だった?」
「だったという言い方は変かもしれないな。正確には二十七歳の時に、自分は男の人と肉体関係を持つことに抵抗がないっ
以下略



890:マイナーな欝は戯言 4/5 (お題:チーズ)  ◆/xGGSe0F/E[saga sage]
2013/12/08(日) 02:17:49.35 ID:+8bSjH2P0
「いや、こちらこそ怒鳴ってごめん。分かってるよ。ゲイでドMって。まああまり良い目で見られないのは分かってるよ。
でもさ、そう言うマイノリティな人間もちゃんといるってことを、理解してほしい。僕らにとってはそれが自然で、君たち
が恋をしてキスをするように、当たり前で抑えられないものなんだ。君たちが自然に異性を愛してセックスを求めるように、
僕はクールな男に馬鹿にされながら、自慰をするのが大好きなんだ。例えば昨日もそういうプレイをしたんだよ。榊がさ、
そいつは会社の同僚なんだけどさ、いきなり僕のいる部署に入って来て、僕を誰もいない会議室に連れて行くんだ。そこで
以下略



891:マイナーな欝は戯言 5/5 (お題:チーズ)  ◆/xGGSe0F/E[saga sage]
2013/12/08(日) 02:18:33.85 ID:+8bSjH2P0
 僕がちょっとジョークを交えてそう言い、笑いながら隣を見ると、そこにはもう遥の姿はなかった。スマートフォンには
新着メールが受信されていた。遥からの『キモッ』と言う一言だけのメールだった。これだから女は嫌いなんだ。
 眼下に広がるグラウンドを見つめる。先ほどから走っていた雪香は、いつの間にか全裸になって大声で笑いながら、万歳
のポーズで走り続けている。アイツは露出狂だったのか。まったく女の裸なんて気持ち悪いもの見せるんじゃないよ。最悪
なものを見ちまった。
以下略



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