936:トイボックス 1/3 ◆D8MoDpzBRE[sage saga]
2014/01/05(日) 02:41:00.33 ID:Qp8iJvgzo
窓の外にはまばらに雪が残っている。帰省したばかりの僕に、この雪がいつ降ったもの
であるのか、見当もつかない。必ずしも東京で降る雪が珍しいと言うことでもないけれど、
山間の田舎であるこことは較べるべくもない。
部屋には灯油ストーブから漏れる揮発臭が淡くたち込めていた。実家住まいをいていた
子供のころ使っていた部屋だ。正確には、高校を卒業するまで使っていた勉強部屋だった。
937:トイボックス 2/3 ◆D8MoDpzBRE[sage saga]
2014/01/05(日) 02:42:02.37 ID:Qp8iJvgzo
大晦日なのにそれなりに繁盛している駅前の喫茶店へ向かった。本自体、コーヒーを片手
に読書するのにはちょうど良い厚さである。それに、別に完読する必要も無かった。
窓際のカウンター席に腰を下ろす。東京と違って、店内のスペースは心持ち広めに設計
されていて、このささやかな違いをありがたいと思う。当時と何も変わっていない。少な
くともこの店の雰囲気は、僕の心根に鬱積したあれこれを解きほぐしてくるようなゆった
938:トイボックス 3/3 ◆D8MoDpzBRE[sage saga]
2014/01/05(日) 02:43:13.87 ID:Qp8iJvgzo
プレな正月に巻き込まれるのだ。
彼女はついに姿を現さなかった。と、待ち合わせをすっぽかされた人間が未練がましく
語るような顛末でもない。それに、彼女がいざ目の前に現れて、他にごまんといる色白の
眼鏡をかけた女性と区別が付くかと問われればその自信も無い。髪型が変わって、コンタ
クト・レンズにしているかも知れない。
939:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/05(日) 02:43:47.07 ID:Qp8iJvgzo
以上になります
940:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/01/05(日) 05:01:52.82 ID:uhhxco54o
>>927
序盤部分、一人称が「私」と「わたし」になっているのが気になります。
あえてそうしているのかなとも思いましたが、そうする理由が判然としないので、やはり気になります。
他に気になった点としては、「仕返し」に至るプロセスですね。
941:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/05(日) 17:36:06.44 ID:MJKjpM79o
お題暮れ
942:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/05(日) 17:39:16.43 ID:cd3j9Rsmo
>>941
蝋燭
943:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/05(日) 17:40:31.10 ID:MJKjpM79o
>>942
把握
944:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/05(日) 17:51:16.28 ID:wY36BWAT0
新年になったし小説書く
お題ください
945:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/05(日) 18:11:06.18 ID:MJKjpM79o
>>944
半月
1002Res/567.52 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。