過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」短編集
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/07/13(土) 19:11:47.49 ID:OcKQEmd6o
しかし、公園で三人でベンチに座り、ご飯を食べている私達の姿は……

真奥「まるで、本当に親子みたいだな」

彼が、私の思っていたことを言い当てた。
私の不本意な考えを。

恵美「……そうね。まるで、ね」

今日、アラス・ラムスの布団や服を買いに来て、改めて意識した。
この子はどう成長するのかも知れない、イェソドの欠片。
そして私達は、……努めて意識することはしなかったが、半分天使の勇者と、人間の姿になった魔王。
三人とも、寿命すら定かではないのだ。極めて不自然かつ不安定な親子関係だった。

真奥「勘違いすんなよ、悪い意味で言ったんじゃねぇぞ」

恵美「……え?」

アラス・ラムスにおにぎりを取ってやりながら、彼が笑って言う。

真奥「変な関係だけど、それでもちゃんと親子みたいにやれてるってことさ」

真奥「これからもそうやっていけたらいいなって思ったんだよ」

その言葉は、アラス・ラムスと共に生きること、そして私と共に生きることを肯定するものだった。


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