過去ログ - 薫「魔法少女?」まどか「超能力者?」
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3:EP@「夢見る魔法少女じゃいられない」2 ◆X/Lv.1Xswo[saga]
2013/07/13(土) 23:55:41.55 ID:mdJL4y3H0
しかしその隙にも別の化物が少女との間合いをつめて近づく。

金髪の少女は焦りもせず、むしろ何事も無かったかのような自然な動作で
銃を持ち替えてその化物を柄で叩いた。

さらにその銃を再び構え遠くにいる化物を狙撃する。

闇が支配するおぞましい空間の中、少女だけが美しい黄金の輝きを放っていた。

そして、その輝きは決して闇に飲まれることはなく、やがて押し寄せる闇を
すべて払い除けた。

すると、もろいレンガの壁が崩れるように、闇は崩れ去り、そこには元居た
夕暮れの廃ビルが静かにたたずんでいた。

「これって、どういう……」

聞きたいことは山ほどあるが何から聞けばいいのか頭と感情の整理がつかない。

そんなOLに対して、金髪の少女は柔和な笑みを崩さないままに言った。

「ここで見たことは全て忘れてください」


---------------


「――この見滝原市では、最近、失踪・行方不明事件が多発している。
その真相を確かめるのが、今回の任務だ」

メガネの優男が、車を運転しながらそう言った。

それを聞かされている三人の少女たちは後部座席でそれぞれ、
一人はアダルト系の週刊誌を片手にスタミナドリンクを飲み干し、
また一人はチョコレート菓子をつまみ、
最後の一人は株価情報をスマホでチェックしている。

「って、キミたちちゃんと聞いているのか?」

「聞いてるけどさぁ、それってあたしの出番無いじゃん」

優男の言葉に、週刊誌を持った少女が答えた。

癖のある赤毛と強気な目つきが野性的なものを感じさせる。

「ウチも、ただの移動の足としてしか使われへんのは不本意やわ」

株価をチェックしていた少女も、スマホを見ていた顔を男に向けて不満を言った。

黒く長いストレートヘアとメガネが先ほどの少女とは対象的に優等生じみた雰囲気を
漂わせるが、その鋭い目つきと遠慮のない関西弁が攻撃性の高さを主張していた。

「こんな初動捜査みたいな段階じゃ、私だって何をどう調べればいいか……
皆本さんは何か事前調査しなかったの?」


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