過去ログ - 薫「魔法少女?」まどか「超能力者?」
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5:EP@「夢見る魔法少女じゃいられない」4 ◆X/Lv.1Xswo[saga]
2013/07/13(土) 23:57:26.09 ID:mdJL4y3H0

皆本の注意に対して聞き流すような返事で、少女たちは答えた。

そうして、四人の乗った自動車は、見滝原中学校に到着した。

見滝原中学校では、40近いと思われる女性が四人を出迎えた。

「はじめまして。見滝原中学校で英語を教えている早乙女といいます」

「バベルの皆本です。よろしくお願いします」

英語の早乙女先生はまだ20過ぎの皆本に対して丁寧に頭を下げ、
皆本もペコペコとする。

そんな大人同士の定型的なやりとりを3人の少女は退屈そうにながめていた。

「――そういうわけで、再度、超能力診断を実施していただきたく――」

「それは構わないのですが、授業の日程がございますので――」

こんな会話をしばらく続けた後、皆本は「ほら行くぞ」と3人を車に戻した。

「なんや、ウチらの仕事はESP検査のついでかいな」

メガネの少女が不満げにそう言う。

「そういうわけじゃない。『魔法少女』が高レベルエスパーである可能性が
高いから見滝原中学校に超能力診断をお願いしただけだよ」

「え!? じゃあ見滝原中学で『魔法少女』が見つかったらあたしたちは
その子に会えないワケ!?」

赤髪の少女は心底不満そうに顔をしかめる。

「それはどうなるか分からない。善良な存在なら今後の協力や特務エスパーへの
勧誘も考えているし、もし、失踪・行方不明事件の犯人ならば捕まえなければ
ならない」

「それじゃ戦うこともありうるんだ……」

考え込むように赤髪の少女はあごに手を置いた。

シリアスなしぐさに緊迫感を持ってくれていると判断し、皆本は安心する。

そんな赤髪の少女の肩にそっと、紫色の髪の少女が触れた。

「薫ちゃん、『魔法少女』と戦いになったら攻撃するフリして服を破こうって
考えてる」

「あーっ! 紫穂、友達の乙女心を読まないでよ!」

薫と呼ばれた赤髪の少女は、その顔をも赤くして反発する。

「どこが乙女やねん。おっさんの妄想もええところや」


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