過去ログ - 薫「魔法少女?」まどか「超能力者?」
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53:EPB「彼女と私と彼らの事情」6 ◆X/Lv.1Xswo[saga]
2013/07/20(土) 20:38:21.86 ID:wo7oUi/I0
どうやら数日学校を休むだけでことが済むなどと思っていたらしいまどかの呑気さに
さやかも仁美も小さく笑った。

その様子に、まどかもわざと頬を膨らませてみせる。

「だからあたしもなやんでるわけ。
せっかくそれだけの素質があるなら伸ばしてみたい気もするしね」

顔を真面目に戻して、さやかは言った。

レベル1や2ならば超能力なんて持っていても面倒なだけの代物だがレベル4以上
ならば制限も多い分、恩恵も大きい。

就職を考えても高レベルエスパーはいろんな機関や企業から引く手あまただし、
超能力はいざという時に自分や身の回りの人を守る力にもなる。

メリットもデメリットも大きい決断を、まどかとさやかは迫られていた。

「……もし、お二人がエスパーとして能力開発されるなら、もう登下校も
一緒にできなくなるかも知れませんね」

仁美はうつむき加減でつぶやくように言った。

仁美の気持ちはまどかとさやかにも分かる。

せっかく友達になれたのに、もうあまり会えなくなってしまうだろう。

習い事などを多くさせられている仁美とは、今まででも放課後一緒にいられることが
少なかった。

そんな仁美と別々の学校になってしまえば、滅多に会えなくなるのは必然だ。

「どっちにしても、もっと考える時間が欲しいなぁ」

まどかは空を見ながらそう言った。

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三人はその後、ショッピングモールへ行き、習い事のある仁美が先に帰って、
まどかとさやかの二人での帰り道になった。

もう日は落ちかけていて、あたりは暗い。

「そういやさぁ、『誰かにつけられてるような気がする』って言ってたの、
あれどうなったの?」

ふと、さやかがまどかにそんな質問をした。

「今もなんとなくそんな気がするよ。皆本さん――バベルの人は、私が
超感覚に目覚めかけてるからじゃないかって言ってたけど」

まどかの答えに、さやかはなるほどとうなずいた。



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