過去ログ - 真姫「私とことりが××になるまでの話」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/14(日) 23:41:28.31 ID:wyFxlgg90
改めて怪我について詳しく説明された。後頭部の強打は偶然にもたんこぶだけで済んだらしい。骨折に関してもそこまで複雑ではなく、ちゃんと安静にしていればいつもどおりの生活に戻れるらしい。

私は怒られると思っていた。家から追い出される覚悟もしていた。でも両親はそういう話はしなかった。ただ、とにかくことりの両親や友達、そしてことりにしっかり謝りなさいと言われた。

その日、寝る前、私は考えた。自分の不注意のせいでことりにものすごく辛い思いをさせてしまった。非は完全に自分にある。あの元気だったことりの自由を奪ってしまった。とにかく後悔した。そして決めた。
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/14(日) 23:43:07.71 ID:wyFxlgg90
翌日の土曜日、今日は学校は休み。特に予定は無いので今日一日中自分の自由な時間だった。私は起きてすぐことりの家に向かい、ことりの両親に謝った。事情を詳しく説明し、自分の不注意が原因だった、全ての責任は私が持つと言った。殴られる覚悟だったが、ことりの両親は許してくれた。ことりのことをお願いねと言われた。その後、病院に向かい、ことりの病室に向かった。ベッドの隣の椅子に座り、私はずっとそこで一日を過ごした。μ'sのメンバーやことりの両親、友達がお見舞いに来たりしたが、私はそこを離れることなく食事も売店のパンで済ませた。結局ことりは今日一日、目を覚ますことは無かった。

夜になり家に帰る。ずっと座っていたのでお尻が痛い。ベッドで横になるのが気持ちよかった。明日は柔らかい座布団でも持っていこうなんて考えながら眠りについた。


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/14(日) 23:45:13.39 ID:wyFxlgg90
翌日、とうとうことりが目を覚ました。偶然居合わせた穂乃果と海未はことりを抱きしめながら泣いていた。私も泣いた。μ'sの他のメンバー、ことりの両親、友達に連絡し、みんな集まった。ことりは記憶がないらしく、「あれ?私音楽室行かなきゃいけないのに・・・」とか言っていた。案外ことりは大丈夫そうで、みんなと楽しそうにおしゃべりをしていた。ちょっと痛いけど我慢できるらしい。私はとても安心した。

夕方になり、みんな帰っていった。私だけ残った。ことりは不思議そうに「真姫ちゃんは帰らないの?」と聞いてきた。帰らない、帰れない理由があるとことりに説明すると、ことりはぽかんとしていた。

私は謝った。ひたすら謝った。自分のせいでことりをこんな目に遭わせてしまった。ことりの言うことは何でも聞く。入院代も払う。だから、お願いだから許して欲しいと頼んだ。


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/14(日) 23:46:19.76 ID:wyFxlgg90
ことり「何でも?」

真姫「ええ。何でも聞くわ。どんな些細なことでもいい。ことりがしたい、して欲しいと思ったことがあったらなんでも言って」

ことり「ほんとに何でもいいの?じゃあ今からケーキ買ってきてっていっても買ってきてくれる?」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/14(日) 23:47:24.57 ID:wyFxlgg90
真姫「ことりの自由を奪い、辛い思いをさせてしまったのは私。私にはことりに全てを捧げる義務がある」

真姫「それに・・・ことりにそこまでしないとね・・・私が許せないの。私が私自身を許せないの」

なんていうか・・・ものすごい発言をしたと思う。遠まわしに私はあなたの奴隷になりますって言っているようなものね。でもそれが当然だと思っていた。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/14(日) 23:50:07.91 ID:wyFxlgg90
翌日、学校にいつも通り登校した。放課後はμ'sの練習に参加し、練習後メンバーみんなでことりのお見舞いに行った。メンバーは30分ほどで帰るが、私だけは違った。

ことり「真姫ちゃん?真姫ちゃんは帰らないの?」

真姫「何?帰って欲しいの?」
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/14(日) 23:51:34.94 ID:wyFxlgg90
ベッドの台に置かれたこの食事。ことりは普段利き腕ではない左手で食べているという。看護婦さんにも迷惑を掛けまいと思っているのか。不慣れな感じで食事を始めた。

μ'sのみんなで食事を食べたことがある。その時のことりはすごく笑顔で本当に楽しそうにうまそうに食事を取っていた。でも今は・・・あまり食が進んでいない様子。若干変な顔をしている。

真姫「食べずらそうね」
以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/14(日) 23:52:39.48 ID:wyFxlgg90
真姫「はい、あーん」

ことり「え、は、恥ずかしいよ・・・///」

真姫「あーん!」
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/14(日) 23:53:41.45 ID:wyFxlgg90
ことり「ま、真姫ちゃん?」

真姫「ことり、あなたの一番好きな食べ物は何?」

ことり「えっ、好きな食べ物?それがどうかしたの?」
以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/14(日) 23:54:53.22 ID:wyFxlgg90
真姫「ほら、食べなさい」

ことり「こ、これ・・・チーズケーキ?」

真姫「そうよ、好きなんでしょ?ほら、食べさせてあげるから」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/15(月) 00:04:19.78 ID:wTB+1NBA0
次の日、昨日と同じように学校に行き、μ'sの練習をしてみんなで病院に向かった。ことりは変わらずの笑顔でみんなを迎えた。そしてみんなが帰り、私だけが残った。

ことり「ま・・・真姫ちゃん・・・?」

真姫「何?」
以下略



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