過去ログ - モバP「凡人と第六感」
1- 20
108: ◆m03zzdT6fs[saga]
2013/08/25(日) 05:53:21.85 ID:79dYTcmBo
『いくら喉を大切にする必要があると言ったって、これはやりすぎです。オーバーワークにもほどがありますよ』

 私は諌めるように彼女へと言う。

 ようやく店内の空調が効いてきたのか、蒸し暑さはなくなり、快適な温度になりつつある。千秋さんの体の妙な熱も、見たところマシになってきたようで、汗もほとんどない。

 あとはマスターが買ってくるだろう塩飴を、十分置きぐらいの感覚で一個ずつ舐めて休憩していれば、軽い熱中症だろうし、すぐ体調は良くなるはずだった。

「……さっきの私の歌声、どうだったかしら、Pさん」

 しばらく私は彼女の汗を拭いたり、濡れタオルを額に置いたりと、彼女の介抱を続けていたが、唐突に彼女がそう尋ねてきた。

 私は持ってきた濡れタオルを彼女の額に置くと、

『今はそんな状況じゃないでしょう……?』

 と、少し呆れながら言った。向上心が凄まじいことこの上ない、というのは欠点にもなり得るのだな、と思いつつだ。

 しかし、彼女は食い下がる。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
217Res/148.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice