過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
↓
1-
覧
板
20
127
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/07(水) 22:04:32.68 ID:1jG+FfZy0
「簡単な話よ。この『愛の次』の音を読んでそのまま解釈すればいいだけのこと」
「『愛の次』……『アイノツギ』……アルファベットでIの次はJ……ってことか」
以下略
128
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/07(水) 22:08:24.61 ID:1jG+FfZy0
……どうも歯切れが悪いな。雪ノ下ならたとえそういう噂が流れたとしてもバッサリと否定すればそれで済みそうな気が
するんだが。ただ、噂自体がなくなるかというとそれはまた別問題か。だからこそ、このようなメールという形で真相を
問い質しにきたのかもしれない。
以下略
129
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/07(水) 22:11:13.06 ID:1jG+FfZy0
「そ……それで……とりあえずこのメールは……どうするの?へ、返信……する?」
黙ってしまった二人に代わって口を開く由比ヶ浜。
「……いや、たぶんそんなことをしても無駄だろう。その前に噂になっている本人が否定している筈だから」
以下略
130
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/07(水) 22:14:18.13 ID:1jG+FfZy0
「……わかったわ。私はあなたに任せる」
今度は俺の言葉が終わる前にこちらに向き直った雪ノ下が口を開く。彼女が俺に何かを託す時のいつもの表情だった。
以下略
131
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/07(水) 22:17:57.72 ID:1jG+FfZy0
今日はもう他にメールが来ていたわけではなかったので、ティータイムを適当なところで切り上げると残りの時間は
いつものように読書に費やした。誰か依頼者が来るということもなく、鐘が鳴って部活の時間は終わる。
全員が帰る準備を済ませ、部屋から出ると雪ノ下が部室の施錠をする。その後ろ姿を尻目に俺は確認のため声をかける。
以下略
132
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/07(水) 22:21:09.14 ID:1jG+FfZy0
ほんと突然後ろから吐息がかかるとか胸がドキドキしてハートキャッチされてしまうからやめてほしい。ついでに話の
内容もチグハグなので振り返って訊き返してみる。
「だ……だってさ……ゆきのんだったらこんなことになる前にきちんと否定しそうな感じするし……」
以下略
133
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/07(水) 22:24:20.70 ID:1jG+FfZy0
話す予定などないという社交辞令を由比ヶ浜に告げると、彼女も諦めたのかまた足が動きだす。それ以降はお互いに
黙ったままでそのまま昇降口に着いてしまった。この時間帯のこの場所は部活終わりということで授業後の次の混雑の
ピークだ。別れの挨拶をする人や雑談、ロッカーがバタバタいう音や靴を下に落とす音などで少し騒々しい。反対側の
以下略
134
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/07(水) 22:27:27.33 ID:1jG+FfZy0
「じゃあさっそく今から頼むよ」
喧噪のなかで雪ノ下と由比ヶ浜以外には聞こえない程度の大きさの声で指示を出す。雪ノ下が自分のクラスの下駄箱に
向かうと俺と由比ヶ浜があとに続く。ロッカーを開けて靴を取りだし、下に置く雪ノ下のその手の動きに思わず目がいく。
以下略
135
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/07(水) 22:32:43.09 ID:1jG+FfZy0
さてここで問題です。誰かと誰かが恋仲である、あるいは付き合っているという噂を否定するにはどうしたらよいで
しょうか。本人たちがその噂を否定する、というのはあまり効果がありません。"今"そうでないにしてもこの先の"未来"
にいつそうなるともわからない可能性がある限り。それならばさっさとその"未来"を否定してしまい"過去"のものとすれ
以下略
136
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/07(水) 22:37:49.42 ID:1jG+FfZy0
消え入るような声で一言だけ謝罪の言葉を告げるとすぐに出口の方に向きを変え、雪ノ下雪乃は昇降口から外に歩いて
出ていってしまった。その背中は頼りなげでとても氷の女王などと呼べるようなそれではなかった。
以下略
137
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/08/07(水) 22:42:40.73 ID:1jG+FfZy0
そこまで言いかけて何か気付いたのか口に手をあてて顔をそむけた。はぁっとため息をついた後、俺に背を向けるとF組
のロッカーに向けて足早に去って行ってしまった。
以下略
937Res/580.45 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1375267813/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice