過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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376: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/29(木) 21:23:23.47 ID:nll560B/0
点と点とが一本の線につながるような――――パズルの最後のピースがはまるような――――頭に電撃が走るような、

そんな感覚。たまにあるんだよな、こういうの。これだから考え事をするのはやめられないんだ。ああ、もうダメだ、

自分のこの衝動は抑え切れない。自然と笑みがこぼれる。
以下略



377: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/29(木) 21:27:05.58 ID:nll560B/0
「そういうことじゃなくてだな…………早くしないと……その……お前の妄想じゃなくて俺の……リアルな……あ〜と

イチャイチャ話を聞くハメになるという可能性が、ないとも言い切れないというか……」

喋っているうちに妙に恥ずかしくなってしまったせいか、俺はつい頬を指で掻く。というか何を言っちゃてんの?自分は。
以下略



378: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/29(木) 21:31:25.69 ID:nll560B/0
これは材木座の言った”重い”の意味とはまた違うものだ。意図するかどうかに関わらず、自分にとってそういう存在は

つくらないようにしてきたつもりだったが、もうとっくにそんなことは言えない程度には手遅れだ。手遅れなら手遅れ

なりの処置を施すしかないのだろう。
以下略



379: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/29(木) 21:35:36.62 ID:nll560B/0
「むぅ…………まぁ仕方あるまい。そもそも主が部活に来ていないこと自体が異常であるとも言えなくもない」

あぁ…………もはや材木座にもそういう風に見られるようになってしまったのか、俺と奉仕部の関係というものが。これ

も自分ではどうにもできない問題だ。どうにもできないことをいくら考えても仕方ない。今は早く考えなければいけない
以下略



380: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/29(木) 21:38:24.46 ID:nll560B/0
さっきまであんな大口を叩いていたのに、急に不安になってくる自分がいるのに気づく。それを振り払うようにして、俺

はまた歩き出す。でも、その足は何故かいつも昼食を食べる場所に向かっていた。雪ノ下雪乃に会うのが億劫になった

から?いや、違う。むしろ――――――――。
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381: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/29(木) 21:41:27.00 ID:nll560B/0
予想以上に自分の思考が読まれていることに戦慄を覚えつつ、先にすたすたと歩き出した雪ノ下の後ろを俺がついていく。

時間が惜しいと思っているせいか、彼女の足取りは速い。時計を見るともう昼休みの時間の半分近くが過ぎていた。あれ?

そもそも雪ノ下はなんであんなところにいたんだ?まさか……
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382: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/29(木) 21:44:30.97 ID:nll560B/0
その日は試験だけで学校は午前だけで終わるから、午後に何か特定の予定があるわけではない。しかし、由比ヶ浜との

約束の日が迫っているから色々と準備しないといけないだろうし…………いや、待てよ?

「あいているのなら…………あけておいて頂戴。私、あなたと話さなければならないことがあるから」
以下略



383: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/29(木) 21:49:09.55 ID:nll560B/0
「今渡したメモに……私の携帯の番号と……アドレスが書いてあるから…………もし何かあれば、そこに……」

「あぁ……そういう…………わかった」

それはわかったが…………何もこんな渡し方しなくても。なんか髪が触れそうになったし、いい匂いがしたし、無駄に
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384: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/29(木) 21:51:28.56 ID:nll560B/0
珍しく雪ノ下の声がどんどん小さくなっていった。いや、まぁ確かにそれをわざわざ俺に言う必要はないよな。それは、

嘘をつくとかそういう次元の話ではない。俺が黙っているとこちらをチラチラ見られるのでさっさと言葉を返す。

「別に俺がそれを知らないからどうって話でもないしな。小町も同じ部活の人間ってことで渡しただけで、そんなに深い
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385: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/29(木) 21:54:26.15 ID:nll560B/0
「だからなのよ…………私が試験終了日を指定したのは。おそらくその方があなたにとっても都合が良いと思って」

「……そういうことか。……まぁ……そう、だな」

確かに元々俺は雪ノ下と二人で話をしてから由比ヶ浜に会うつもりでいた。しかし、いざそれが確定事項のようになって
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