過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/02(月) 21:02:33.20 ID:KhUE3YQs0
由比ヶ浜はまださっき言っていたことが気になっていたようだが、俺の挨拶で諦めたのか自らも食べる体勢に入った。
雪ノ下はいつものすまし顔といった感じだ。この”いつも”もなんだか久しぶりだな。食べているところじゃなかったら
頬が緩むのを誤魔化しきれなかったぜ。
以下略
399
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/02(月) 21:04:55.01 ID:KhUE3YQs0
Gようやく比企谷八幡は彼女との約束を果たす。
12月に入ってますます日は短く、空気は寒々とするようになったが、幸いにも俺は部室で昼食を食べることを許される
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400
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◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/02(月) 21:06:30.95 ID:KhUE3YQs0
期末試験直前の日も、お昼休みは奉仕部の三人で過ごしていた。普段より早く弁当を食べ終わった雪ノ下は自分の荷物を
片付けてこう言った。
「私は少し教室ですることがあるから、今日は先に戻るわ」
以下略
401
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◆QiIiNKb9jA
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2013/09/02(月) 21:08:17.98 ID:KhUE3YQs0
俺のその返事を聞いて、雪ノ下は安堵からなのかふっと息をついた。同時に自分も息をついてしまう。実のところ、少し
心配していたのだ。雪ノ下の指定した時間の方法について。今の彼女がそういうことに無頓着でなくなっているというの
はある程度は予想していたが、もし学校から直接一緒にどこかに行くとかいう話だったら俺としてはちょっと気が引けた
以下略
402
:
◆QiIiNKb9jA
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2013/09/02(月) 21:10:07.08 ID:KhUE3YQs0
会話が進むたびに由比ヶ浜の顔が接近してくる。もうこれ俺が顔の向き変えたら…………って何を考えているんだ自分は。
落ち着け。というか由比ヶ浜がまず落ち着け。
「と、とりあえず体勢を元に戻してもらえませんか?…………ち、近い……」
以下略
403
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/02(月) 21:11:43.48 ID:KhUE3YQs0
由比ヶ浜は俺の言葉に何か納得した様子を見せたと思ったら、今度は口に手を当ててふふっと笑う。
「俺なんかおかしいこと言ったか……?」
「い、いや?…………ヒッキーがこんなことするの……珍しいと思って」
以下略
404
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/02(月) 21:15:48.18 ID:KhUE3YQs0
由比ヶ浜はその言葉と裏腹に、その表情は期待に満ち満ちていた。……ちょっと今日は色々と喋り過ぎたか。これからは
もう少し気をつけないと。失敗するにしてもタイミングというものがあるからな。特にこれ以上喋ることはなかったので
その後は昼食の残りを食べるだけとなった。
以下略
405
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/02(月) 21:18:07.73 ID:KhUE3YQs0
光陰矢のごとし。英語で言うとTime flies. まさに飛ぶようにして、それからの日々は過ぎ去ってしまった。
鐘が鳴って先生が「やめ」と言い、試験の解答用紙が集められる。この科目で期末試験ももう終わりだ。普段から勉強は
しているので、試験勉強自体はそれほど負担にはならないのだが、今回はちょっと他に考えることと準備しなければなら
以下略
406
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/02(月) 21:20:19.22 ID:KhUE3YQs0
そんなことを考えているうちに今日のSHRもさっさと終わってしまい、周りの席でも帰り支度が始まった。俺も帰る
ことにするか。雪ノ下からもそうするように言われているのだし。鞄を取りに行く途中で、ふと由比ヶ浜と目が合う。
俺は軽く会釈をし、彼女は胸の前で小さく手を振った。教室での俺と彼女もここのところはずっとこんな感じだ。葉山
以下略
407
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/02(月) 21:26:06.54 ID:KhUE3YQs0
ほどなくして家に着き「ただいま」と形式上挨拶はするものの、カマクラ以外には誰もいない。小町とは微妙に試験の
日程がズレているため、今日は通常通りの授業らしい。そういえば、ここのところあまり妹の勉強も見てやれてなかった
ような気がする。結果がどうなるにせよ、今の問題が片付いたら少しは付き合ってやろう。そんなことを考えつつ、俺は
以下略
408
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/09/02(月) 21:28:38.78 ID:KhUE3YQs0
「………………………」
沈黙が15秒ほど続く。沈黙が好きな俺でもさすがに電話でこれは長いので、待ちきれずに口を開いてしまった。
「雪ノ下?」「あの」
以下略
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