過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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514: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 00:43:15.66 ID:CYYoNZQK0
「まぁ、大した話じゃないんだけどな……」

「うん」

「俺は別にニッキー自体は特に好きでも嫌いでもないんだが…………キャラクターの成り立ちの話を考えると、素直に
以下略



515: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 00:45:56.62 ID:CYYoNZQK0
もうなんか俺が予想していた反応の三歩先くらいのことを言われ、とっさに返す言葉が思いつかなかった。まず、ネズミ

本人が人間に愛される存在になりたいと思ったわけではないということ。次に、姿かたちを変えたそれはもはやネズミと

呼べるような存在とはいえなくなってしまったということ。そして、ネズミそのものが愛されるようになったわけでは
以下略



516: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 00:49:47.79 ID:CYYoNZQK0
「そう。親に愛されるために犬とかの赤ちゃんは可愛いってことになるな。外部からの攻撃を避けるためでもあるが」

答えを言うと結衣は完全にうつむいてしまった。いかんな…………ここはちょっとからかって乗り切ることにするか。

「だから、俺は結衣にはなるべく冷たくあたることにする」
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517: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 00:51:46.54 ID:CYYoNZQK0
その後、また別のアトラクションに乗り、次にシンデレラの城の中にあるガラス工芸の店に行き、名前入りのグラスを

ねだられるが恥ずかしいといってそれを断り、また他のアトラクションに乗って――――。

道を歩く人やその脇に植えてある樹木、アトラクションの構造物から影が伸び始め、その角度がキツくなる頃には俺の体
以下略



518: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 00:53:36.96 ID:CYYoNZQK0
しばらくして少しは体の調子も回復し、目も冴えてきたので俺もカフェを出て少しショップを見て回ることにした。小町

へのお土産も買わないといけないことだしな。お菓子などを売っている店で適当なものを見繕って買っていると、不意に

後ろから声がかかる。
以下略



519: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 00:55:25.49 ID:CYYoNZQK0
何故か結衣の声は大きくなって、首を激しく振って断られてしまった。何もそんなに強く拒否しなくてもいいのに……。

俺の表情が曇ったのに気付いたのか、彼女は慌てて言葉を繋げる。

「あ、いや、別に嫌とかそういうことではなくて…………ちょっとこれは自分で持っていたいっていうか……」
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520: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 00:58:02.46 ID:CYYoNZQK0
コインロッカーに買ったものを一度入れた後、結衣と買い物前に別れる時に話をしてあらかじめ優先席権を取っておいた

レストランに向かう。彼女も行ったことがないという店だったのでちょうど良かった。


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521: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 01:00:05.29 ID:CYYoNZQK0
俺が少しウンザリするほど結衣が「美味しい」を連発していた夕食も終わりを告げ、いよいよ今日の最後の予定となる

夜のパレードを見るため、俺たちは場所取りに向かっていた。事前に調べておいたところに近づくにつれて、人の数も

増えてきているような気がする。先に何も言ってなかったせいか、結衣が不安そうな顔になってこう言う。
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522: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 01:02:14.33 ID:CYYoNZQK0
「……寒いのか?」

「え?だ、大丈夫大丈夫」

結衣は慌てて首を振るが、手の動きはそのままだ。俺は彼女の手を握り返す。
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523: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 01:04:46.08 ID:CYYoNZQK0
“しばらく”と彼女が言った通り、結衣はすぐに戻ってくることはなかった。待ち時間の半分近くが過ぎた頃にようやく

彼女の姿が見えてきた。待たされたイライラとは違う感情が自分の中に渦巻いている気がするが、その気持ちがなんなの

かまだわからずにいた。そんな俺の様子に気づいたせいなのか、結衣の足取りが少し速くなった。よく見ると両手に何か
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