過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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715
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◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/10/06(日) 20:11:09.65 ID:LeQZFUAM0
「えっと……今日は……ゆきのん、遅いね…………いつもは一番先に来てるのに」
「雪ノ下は……少し教室で待たせている。俺と由比ヶ浜二人だけで話がしたい、と先に連絡しておいた」
「え?あっ……そうなんだ……」
以下略
716
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/10/06(日) 20:14:20.53 ID:LeQZFUAM0
俺は由比ヶ浜を促して席から立たせ、机の前まで移動させる。そうして、俺と彼女が正面で向き合う形となる。由比ヶ浜
の視線はこちらには向かず、目が泳いでいる。脚の震えを抑えるためなのか、彼女は太ももに片手をやる。
今は自分の心臓の鼓動の音しか聞こえない。俺は一度、由比ヶ浜の方を真っ直ぐ見据える。すると、それに彼女も応じて
以下略
717
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/10/06(日) 20:17:34.59 ID:LeQZFUAM0
そこまで一気に言い切って、俺はいったん息をふっとつく。由比ヶ浜はまだ状況が飲み込めないのか、ぽかんとした表情
で口を半開きにしたままこちらの方を向いている。その口が動いてしまう前に、俺はある誓いの言葉を彼女に告げる。
以下略
718
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/10/06(日) 20:20:09.05 ID:LeQZFUAM0
俺は話している途中で、後で言うことと整合性が取れないのに気づいて訂正しようとする。すると、由比ヶ浜の顔色が
みるみるうちに不安そうなものに変わっていったので、俺は慌ててまた口を開く。
「あ……えっと……その……俺が毎日告白し続けるのは、別に由比ヶ浜に信じてもらえるまでに限定するわけじゃない
以下略
719
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/10/06(日) 20:23:35.75 ID:LeQZFUAM0
どうにかこうにか、これから先の二人の関係についての提案を話し終わり、俺の口からは安堵の息が漏れた。
由比ヶ浜はある程度納得しているようにも見えるが、案の定この質問が自分に向かって突き刺さってくる。
以下略
720
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/10/06(日) 20:25:40.11 ID:Kv6V5xAeo
終りに近づいてる感じがするな
721
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/10/06(日) 20:27:15.94 ID:LeQZFUAM0
俺は顔を上げて由比ヶ浜を見ると、彼女とまた見つめ合うような体勢になった。由比ヶ浜は怒っているようでも悲しんで
いるようでもなく、その顔からどんな感情かを読み取ることはできなかった。普段は表情や仕草などが饒舌なだけに、
そんな彼女の様子に違和感を覚える。唯一感じられたサインは、“話を聴く”ことただそれだけだった。
以下略
722
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/10/06(日) 20:30:43.21 ID:LeQZFUAM0
俺は、視線をさっき握られた手から由比ヶ浜の目に戻して再び話し出す。
「でも、いつの間にか……俺にとって由比ヶ浜結衣は“そういう”存在になっていて……俺は、これ以上距離を詰められる
のが……怖かった。そういうこともあって……俺は修学旅行の時にあんなことをして……結果的に由比ヶ浜を傷つける
以下略
723
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/10/06(日) 20:33:40.21 ID:LeQZFUAM0
「それで……土曜日に……『別れよう』って……そう、言ったってこと?」
「そうだ。さすがに今回ばかりは先に由比ヶ浜が悲しむということはわかっていたし、本当に失望されて離れられても
おかしくないと思っていた。そういう別の意味でも怖かったといえば怖かった。もうその時にはどうしようもなく俺は
以下略
724
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage]
2013/10/06(日) 20:34:01.18 ID:2/DMjuotO
八幡めんどくせeeeeeeeeeeeee
725
:
◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/10/06(日) 20:38:39.12 ID:LeQZFUAM0
言いたいことを言い終わって、俺は少し下を向いて安堵のため息を漏らしてしまう。顔を上げて由比ヶ浜の方を見ると、
瞳が少し濡れているのがわかった。俺がまた話しかけようとすると、手がほどかれて後ろを向かれてしまう。由比ヶ浜は
俺に背中を向けたまま何やらぶつぶつ言っていた。何をつぶやいているのかまでは聞き取れない。
以下略
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