過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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◆QiIiNKb9jA
[saga]
2013/10/19(土) 23:39:53.00 ID:IdSKSuAc0
結局彼女に押し切られてしまった。しかし、今まで諦めた経験などないような雪ノ下にそんな風に断言されるのは妙に癪
に障った。俺は口を歪ませながら彼女に向かってこんな嫌味を言う。
「『人ごとこの世界を変える』なんて大言壮語を言う割に、俺の更生は諦めるんだな。お前なんて他に諦めたことなど何
一つなさそうなのに」
「私にだって諦めたことくらい…………あるわよ」
「えっ?」
さっきとは一転して雪ノ下の声は弱々しくなった。俺の声に反応して、彼女は少し寂しげな笑顔でこちらを見る。
「私も生まれ変わりたいと思ったこともあったけれど…………結局無理だったもの」
「お、お前が……そんなことを……?」
また一つ、俺の彼女に対する幻想が壊されてしまった。雪ノ下雪乃という人間は、元来持っている能力が高かったり才能
があったりするのを考慮したとしても、自分が望むことは努力ですべて叶えてきたものだと思っていた。そうではないと
なると――――まさか。
「比企谷くん、文化祭で私と二人で見回りをしていた時のこと…………覚えている?」
「もちろん、そりゃ覚えてるが……」
「その時に言ったでしょ?姉さんみたいになりたかったって。あれは単に勉強や芸術関係のことだけではなくて、対人
関係についてもそう思っていたのよ」
「……」
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