過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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144: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/08/31(土) 21:41:06.26 ID:2wffK/fl0

霧切(諦めて…このゲームが終われば……また、リセット…。どちらにしても存在が消えるのなら…もう、これ以上私が頑張る意味が、あるの……?)

七海「あるよ。だって、霧切さんにはやらなくちゃいけないことがあるはずだよ」

霧切「……え」

七海「まだ、現実の霧切さんはお兄ちゃんに“好き”って伝えてないよ」

霧切「そんなの…関係ないわよ」

七海「それは違うと思うな!だって、霧切さんはこっちの世界で、ちゃんと好きって伝えたからお兄ちゃんと恋人になれたんだよ?もしもここであなたが諦めてしまったら、現実の霧切さんは一生お兄ちゃんに好きって言えないままかもしれない。好きな人に好きって言えない辛さは、霧切さんだって知ってるはずだよ!」

霧切「……ふふっ、稚拙な説得ね」

七海「……おかしいな。お兄ちゃんとか日向くんみたいにしてみたんだけど」

霧切「少なくとも、そんな説得が通じる相手は世界で一人だけよ」

七海「……!」

霧切「ええ、そうね。現実の私にそんな思いをさせる訳にはいかないし、何より、このまま終わるなんて許さないわ。苗木君の為にも……」

もう散々グダグダと悩み続けていたのだ。
今更、この程度の事実で、これ以上立ち止まっているわけにはいかない。
霧切はネガティブな思考を強引に切り捨てる。これ以上、考える必要はない。
ただ、目の前の敵を倒すことに意識を切り替える。

江ノ島「はぁ…はぁ…ったく、遅いっての…もうちょっと早く……立ち直ってほしかったんだけどね…」

霧切「江ノ島さん!」

江ノ島「悪いけど、もう時間稼ぎは無理っぽいし……精々頑張ってね」

ナエギ相手に随分健闘していたのか、体中を傷だらけにしながらも。江ノ島はなんとか踏ん張っていた。
しかし床にぼたぼたと落ちる血痕から、彼女がもう長くないことを知る。

江ノ島「あ、とは…任せたぞっとね……」

江ノ島は持っていたナイフで自分の心臓を穿つ。
それは敵にむざむざ殺されることを否定するようにも見えたし、これ以上霧切達に協力するつもりはないという意思表示のようにも見えた。
しかし、彼女が霧切達の為に時間を稼いでくれたことは事実。その事に心の中で礼をしながら、霧切はナエギを見据えた。


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