過去ログ - 「私は喰らい、殺されるしかない」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/12(月) 14:14:54.39 ID:fbZQPxHSO
少女は、廃墟となった病院でつい15分程前まで生きていた少年の肉を喰らう。

本来なら熟成させてから食べるつもりだったが、40キロもある肉を運びながら逃げられる訳もないし、熟成を待つ前に飢えて死んでしまう。

ふと足音が聞こえる、恐らくこの少年を探しにきたのだろうか、足音から察するに3人か、相手が丸腰で、こちらに武器があれば殺せるだろうが生憎、ナイフは少年を解体する為に使ってしまい切れ味が落ちている。

仕方ないので比較的長持ちする部位だけをタッパーに詰めて、鞄へと仕舞い、天井裏を伝って廃墟から逃げ出した。


彼女は人食い、食屍姫ネクロフィリア。

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2: ◆TCpxQXylEs[sage]
2013/08/12(月) 14:27:00.06 ID:fbZQPxHSO
血肉の臭いというものは簡単には消えない、しかし古来より人を食い続ける一族は、その臭いを消すための技術を作り出した。

香水である。

表の歴史では中世西洋で貴族達が己の体臭を隠すために生み出させたと言われているが、違う。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/12(月) 14:28:22.81 ID:+jHnr9gT0
こういう文体好き


4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/12(月) 14:38:17.92 ID:Qr1v0alzO
待ってる


5: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 14:40:58.68 ID:fbZQPxHSO
花の匂いを纏った少女が街を行く、久々のごちそうに満足したい所ではあるが、今日の収穫では1週間持つかどうかといったところだろう。

できれば処理しやすい大人の女を二人くらい欲しい、そうすればしばらくは外に出なくてもいける、と彼女は考える。

では、どうすればいいだろうか……酔った風俗嬢でも持ち帰るか?
以下略



6: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 15:00:52.78 ID:fbZQPxHSO
「大丈夫です?」
塾帰りであろう女子学生が、手を差し出す、これはしめたと心の中で舌なめずりをする、塾通いの学生といえば親が共働きの一人っ子というのがよくあるパターンだ。

うまく取り入れば、家族まとめて私の食事だ。

以下略



7: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 15:11:40.35 ID:fbZQPxHSO
一応の自宅に戻り、少女は「肉」を空っぽの冷蔵庫へとしまう。

彼女の一族はある神を崇め始めた代からずっと、人肉以外の食物では生きられなくなってしまった。
しかし、代わりに普通の人間よりも強い生命力を持つ。

以下略



8: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 15:21:14.10 ID:fbZQPxHSO
「諸行無常ですなー」
一人そう呟くと、少女は骨をくわえて、携帯端末でニュースサイトを巡る。

自分の犯行に対する世間の反応を見て、行動を起こさねば、厳重に警戒されてしまっては飢え死にだ。

以下略



9: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 15:50:26.61 ID:fbZQPxHSO
深夜2時を回る頃、少女は冷蔵庫にしまった肉の一部を取り出し、棚から香料を取り出し。

いわゆる「料理」を始めた

まず、人間離れした握力で肉を強く握り、タッパーの中に血を搾り出す。
以下略



10:捨て名無し
2013/08/12(月) 15:50:31.75 ID:OX3XZ4IG0
これはいいスレだ。


11: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 15:57:35.74 ID:fbZQPxHSO
「ご馳走様でした」

感謝の言葉も忘れてはいけない

この少年、その両親、友人、そしてこの少年と出会ったシチュエーション…運命にも感謝だ、これでまだしばらく生きられる、生き物は皆、食べた物に生かされてる、だから感謝を忘れない、その食べ物の分まで生きる、それが手向けだ。
以下略



12: ◆TCpxQXylEs
2013/08/12(月) 16:01:45.69 ID:fbZQPxHSO
一旦食事休憩

時既に遅しだが、カニバスレ注意

シチュエーションとか書いてくれると使わせていただきます


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/12(月) 16:15:16.08 ID:2g/K237V0
ある神の件でクトゥルフ思い出したな。クトゥルフ神話にも信者に魔術を与える代わりに人食の生活を強制させる神がいたような


14: ◆TCpxQXylEs
2013/08/12(月) 17:00:42.66 ID:fbZQPxHSO
>>13
モルディギアン神すな

再開いたします


15: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 17:18:21.14 ID:fbZQPxHSO
日が昇り、新しい朝が来た、いつもならこの自然公園はジョギングや散歩をする人々でそこそこ人の気があるが、今日は違った、封鎖されているのだ。

「うわ……ひでーもんだなオイ……干物じゃねえか……」
青いシートを退けた中年の刑事はあからさまな嫌悪の表情を見せる
「持ち物から、恐らく被害者は二日前から行方不明になっていた会社員の女性です」
以下略



16: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 17:36:02.87 ID:fbZQPxHSO
「ったく……この間のバラバラ殺人の次はミイラかよ!…この街に妖怪でも引っ越して来たのかよ!?」

しかし彼の発言は半分真実だった、この街には人間の常識の通じない存在が居る、ただ一つ違うのは、それはずっと昔から、この街に存在し続けていた事だ。

―――――――――――――
以下略



17: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 18:14:48.84 ID:fbZQPxHSO
うまい具合に、近くを通りかかった女子高生を家の中に引きずり込み、首の骨を折り黙らせる事に成功した食屍姫は非常に満足げな表情で包丁の手入れをする。

肉付きもいいし、美人、清潔感もある、そしてほぼ無傷で手に入れられた、素晴らしい成果だ。

包丁の手入れを終えて、涼しい地下室へと運んだ獲物の服を脱がす、綺麗な体であった。
以下略



18: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 18:35:14.53 ID:fbZQPxHSO
レトルトの白米を器へと移し、二人の人間の命が溶け合ったものをその上にかける。

「さしずめ義姉弟丼かな…?」
「いただきます」

以下略



19: ◆TCpxQXylEs[saga]
2013/08/12(月) 18:40:12.01 ID:fbZQPxHSO
投稿ここまで


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/12(月) 19:19:34.65 ID:wuHeyh3DO
少女の姿が脳内でルーミアにしか変換されない件


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/12(月) 19:33:24.39 ID:wsEPYAWyO
いいねこのどこか殺伐とした雰囲気


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