過去ログ - 魔法使い「私は、……死神なんだ」
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221:1 ◆HJK0j3SGkU[saga]
2014/02/08(土) 01:22:54.80 ID:7xlRN6ub0
勇者「でも、村は魔物に襲われたんだろう? 『村を守る』っていう契約は……」
大竜「それをこれから順を追って説明する所だ。少し黙れ」
大竜「……さて、話の腰が折れたな。契約が成立したのは、魔王が勢力を伸ばしていた時期だった。人間より遥かに強大な魔人や竜も、傷付き、数を減らしていた」
222:1 ◆HJK0j3SGkU[saga]
2014/02/08(土) 01:23:45.15 ID:7xlRN6ub0
大竜「……で、だ。契約は成立したものの、魔人の寿命はせいぜい人間の2倍程度だ。魔人は村人との間に子を残し、その子に契約を引き継がせることにした」
勇者「なるほど……。子に魔力が継がれなかったことはないの?」
大竜「生まれた子に魔力が継がれなければ、魔力を継ぐ子が出るまで続けるまでだ。それに、魔力を継がない子にも役割はある」
223:1 ◆HJK0j3SGkU[saga]
2014/02/08(土) 01:25:08.12 ID:7xlRN6ub0
大竜「村人は村を守るために、魔人の血を絶やすまいとした」
大竜「そこで、契約の中に『魔人は子を生す相手を好きに選べる』と盛り込んだ。相手の年齢、婚姻の有無に関わらず、人数制限もなしだ」
勇者「……不潔だな」
224:1 ◆HJK0j3SGkU[saga]
2014/02/08(土) 01:28:39.32 ID:7xlRN6ub0
大竜「魔人と人間との契約は、なんとかそうして続いていたのだが、ある日問題が起こった」
勇者「問題?」
大竜「簡単に言うとだな、魔人が逃げた」
225:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/08(土) 01:42:07.98 ID:DA8GYCjzo
なるほど
226:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/09(日) 01:34:07.12 ID:IOF7ufEi0
乙。
227:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/09(日) 02:15:30.98 ID:DIEFyt+s0
乙
228:1 ◆HJK0j3SGkU[saga]
2014/02/09(日) 22:04:35.78 ID:l9n6tkNo0
大竜「説明が終わったところで、人間、改めて言おう。娘を出せ」
勇者「魔法使いが……、あー……」
カリン「ユウシャ? ドウシタノ?」
229:1 ◆HJK0j3SGkU[saga]
2014/02/09(日) 22:06:26.49 ID:l9n6tkNo0
勇者「……でも、僕らだって世界を救うんだ。魔王を倒して、平和を取り戻す」
大竜「お前たちにはお前たちなりの世界の救い方があるのだろう。だが、この村にはこの村なりの世界の守り方がある。あの娘は、この村のものだ」
勇者「……魔法使いは……」
230:1 ◆HJK0j3SGkU[saga]
2014/02/09(日) 22:07:40.43 ID:l9n6tkNo0
勇者「……そうだ」
大竜「ん?」
勇者「一つ聞きたいんだけど、魔法使い……魔人が、人を……生贄にする時って、関わりの深い人から選ばれるんだよね」
231:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/10(月) 01:14:33.68 ID:p9IoXWln0
乙乙。
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