過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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2013/08/30(金) 20:10:13.57 ID:2i4JNhXpo
◇
好きなものを書けばいいんだよー、と部長なら言うんだろうけど。
シィタ派はともかく、俺はその「好きなもの」というのがよく分からなかった。
以下略
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2013/08/30(金) 20:10:46.01 ID:2i4JNhXpo
◇
放課後、部室に行ったときには既に俺以外の全員が揃っていた。
顧問は案の定いなかった。文化祭前だというのにろくに顔も見せない。
以下略
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2013/08/30(金) 20:11:48.18 ID:2i4JNhXpo
「わたし、なにしてればいいですかね?」
なんで俺に訊くんだろう、と思ったけれど、部長は寝ていたし、シィタ派には声を掛けづらいのかもしれない。
それだったら別に後輩に訊いたっていいと思うんだけど、まあ下級生に訊くよりは、と考えたのか。
以下略
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2013/08/30(金) 20:12:29.53 ID:2i4JNhXpo
俺の質問に、編入生はようやく話が進んだという顔をした。
「部誌を作って出すんですよね?」
以下略
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2013/08/30(金) 20:13:00.09 ID:2i4JNhXpo
「……そ、うですか」
編入生はまだ困った顔をしていた。
まあ、この部は基本的に沈黙に支配されているわけで、慣れていないとキツいかもしれない。
以下略
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2013/08/30(金) 20:13:49.89 ID:2i4JNhXpo
つづく
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2013/08/30(金) 22:15:33.52 ID:0d+U592j0
乙
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2013/08/31(土) 20:33:20.74 ID:V5jBt9NRo
◇
編入生が部誌のバックナンバーに目を通し始めたのを確認してから、俺はノートを開いた。
以下略
183
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2013/08/31(土) 20:33:48.77 ID:V5jBt9NRo
◇
さっそく彼女の部屋の電話を鳴らしてみた。
「彼女」は電話に出るだろうか? ……出るだろう。
以下略
184
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2013/08/31(土) 20:34:38.98 ID:V5jBt9NRo
彼女は暇つぶしがてら、自分がいったい何を頼んだのかを思い出そうとする。
でも一向に思い出せない。結局思い出すのをあきらめて、コーヒーでも入れてぼんやりと荷物が来るのを待つ。
……。
以下略
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