過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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235:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 18:09:26.70 ID:hAkQPchbo



 家に着く頃には四時を過ぎていて、天気は再び霧雨へと戻りつつあった。
 夕霧。秋の季語だ、と俺は思った。べつに意味はない。気分が落ち着かないだけだ。
 
 家に帰ると、従妹がヤカンでお湯を沸かしているところだった。

「おかえり」と彼女は言った。
「ただいま」と俺は返した。

「あいつは?」

「さっき計ったときは、熱、七度六分くらいになってたって。でも、どうだろう。しんどそう」

「そっか」

 俺は自室に戻って鞄を置いてから、妹の部屋へ向かった。
 階段も廊下も、いつもより長く感じた。



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