過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/04(水) 18:09:26.70 ID:hAkQPchbo
◇
家に着く頃には四時を過ぎていて、天気は再び霧雨へと戻りつつあった。
夕霧。秋の季語だ、と俺は思った。べつに意味はない。気分が落ち着かないだけだ。
家に帰ると、従妹がヤカンでお湯を沸かしているところだった。
「おかえり」と彼女は言った。
「ただいま」と俺は返した。
「あいつは?」
「さっき計ったときは、熱、七度六分くらいになってたって。でも、どうだろう。しんどそう」
「そっか」
俺は自室に戻って鞄を置いてから、妹の部屋へ向かった。
階段も廊下も、いつもより長く感じた。
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