過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
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2013/09/11(水) 19:03:35.12 ID:H7FQDfEZo
「あの、文化祭、間に合いそう?」
「……」
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2013/09/11(水) 19:04:01.88 ID:H7FQDfEZo
◇
帰る気にはなれなかった。家に帰ったところで、どうなるわけでもない。
俺の態度は、きっとまだいつも通りじゃない。家事を手伝おうとしたって、妹にまた心配させるだけだ。
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2013/09/11(水) 19:04:57.84 ID:H7FQDfEZo
さて、と俺は思った。家には帰りたくない。かといっていつまでも部室にはいられない。
とにかく移動するしかない。どこでもいい。そう考えたところで屋上のことが頭に浮かんだ。
屋上。
以下略
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2013/09/11(水) 19:05:27.22 ID:H7FQDfEZo
「……前からずっと、聞いてみたかったんだけどさ」
彼女は珍しく、そんなふうに口を開いた。ちょっと口籠るような様子。
何かを言いあぐねているような。
以下略
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2013/09/11(水) 19:06:10.85 ID:H7FQDfEZo
「……そんなことはないよ」
「じゃあ、わたしのことどう思ってる? どんな存在?」
以下略
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2013/09/11(水) 19:06:42.53 ID:H7FQDfEZo
「今日はどうかしたの?」
気を取り直すみたいな感じで、彼女は口を開いた。俺は今の表情の変化を頭の中で処理しかねていた。
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2013/09/11(水) 19:07:14.90 ID:H7FQDfEZo
「……いや、書かない、っていうか」
「うん」
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2013/09/11(水) 19:07:48.31 ID:H7FQDfEZo
俺はまた、何も言えなくなった。何も言い返すことができない。
だって彼女の言っていることは正しいのだ。
「……なんか、ごめん。変なこと言ったかも」
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2013/09/11(水) 19:08:21.35 ID:H7FQDfEZo
みんな扉の向こうに去っていく。いつまでも残っているのは俺だけだ。
誰かが俺と会う。俺と話をする。そして誰かは俺を残して去っていく。
扉の内側に残るのは俺だけだ。
以下略
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2013/09/11(水) 19:08:56.74 ID:H7FQDfEZo
彼女は息を整えたあと、右手に握った何かをこちらに差し出した。
「これ、渡しておいてもらおうと思って」
以下略
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