過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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2013/09/30(月) 20:20:55.43 ID:k2Irhjhjo
「なんかって?」
「なんか」
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2013/09/30(月) 20:21:24.39 ID:k2Irhjhjo
「友達を大勢作ろうって気にはならないけどさ、見ず知らずの人と話したりするのは楽しいんだよな。
このあいだ、なんかよさそうなスーツ着た外人のオッサンと世間話したりしたし」
「どこで会ったんだよ、そんな人と?」
以下略
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2013/09/30(月) 20:22:03.85 ID:k2Irhjhjo
不意に、今言っておかないといけない気がして、俺はビィ派に向けて言葉を投げた。
「あのさ、俺……」
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2013/09/30(月) 20:22:30.33 ID:k2Irhjhjo
俺たち二人はそれから何も言わずに傍に置かれていたベンチに並んで座った。
外はもうほとんど真っ暗になっていた。
「なんで……」
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2013/09/30(月) 20:22:56.76 ID:k2Irhjhjo
「そうでもないんじゃない? 身近にいる奴は気付くだろうけど……」
「それ、分かりやすいってことだろ」
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2013/09/30(月) 20:23:38.10 ID:k2Irhjhjo
「……いや、高橋って言われても、大勢いるし、漠然としすぎ」
「だから、ほら。中二の冬頃におまえと喧嘩して……」
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2013/09/30(月) 20:24:16.67 ID:k2Irhjhjo
「まあ聞けよ。あの、なんだっけ、高橋君? あいつがさ、人が膝やって落ち込んでるところにさ……。
“部活サボれてよかったじゃん”とか言ってきたわけ。最初は、そりゃ笑ってごまかしてたけど……。
何度も何度も言われたら、こっちだって我慢できなくなるだろ。だからつい……」
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2013/09/30(月) 20:24:45.12 ID:k2Irhjhjo
「俺が間違ってるのかな?」
そう訊ねると、ビィ派はまたスポーツドリンクに口をつけてから、神妙な声で、
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2013/09/30(月) 20:26:51.63 ID:k2Irhjhjo
ビィ派は溜め息をついて、年寄りめいた遠い目をして言葉を続けた。
「でも、そうだな。べつに何が間違いってことはないんだと思う。それが人生ですよ」
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2013/09/30(月) 20:27:21.59 ID:k2Irhjhjo
それから短い沈黙が落ちた。悪くない沈黙だった。外はもう真っ暗だ。
不意に、ビィ派は立ち上がって、酔っ払いみたいなにやけ顔で、「花に嵐のたとえもあるぞ」と呟いた。
「さよならだけが人生だ」と俺は大声で続けた。
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