過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
1- 20
592:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/07(月) 19:38:16.84 ID:0AsOA6Dxo

 俺は立ち上がって扉へと近付いた。ドアノブは凍てついたように冷たい。

「絶対に、いつか、後悔すると思う」

「でもそうしないことには始まらないんだ」

「結局同じことを繰り返すんだね」

「そうした方がいいと思ったことをするだけだよ。いつだって」

「それでも、あなたがこれから置き去りにするものはあなたの一部だったものなんだよ。
 だから切り離して捨ててみたって絶対に離れられない。傍になくても、幻肢痛みたいにいつまでもジリジリと体を焦がす」

「他にやりようがないんだ」

「捨ててどうするの? 結局同じことを繰り返すだけだよ」

「分からないけど、きっともっと上手くやるよ」

「どうして?」と彼女はもう一度聞いた。
「さあ?」と俺は答えた。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
642Res/457.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice