過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:15:26.59 ID:XldP9H58o

 また咳が出た。そう言われてみれば、実は目の前の二人の下の名前も思い出せない。
 今言ったらまず間違いなく波紋を呼びそうなので、あとで確認しておこう。
 
 ビィ派はなにやら考え込んでしまった。
以下略



76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:16:06.96 ID:XldP9H58o

「軽蔑した?」

 シィタ派が思ったより深刻そうな態度だったので、そんなことを聞いてしまった。
 普段だったら、こういう言い方はあんまりしたくないのだけれど。
以下略



77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:16:39.26 ID:XldP9H58o

「……思うにさ」

 それまで黙っていたビィ派が、神妙そうな顔つきで口を開いた。
 
以下略



78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:18:05.59 ID:XldP9H58o

「とは言っても、この時期に名前すら覚えてないっていうのはさ」

 自分が悪いんだろうとなんとなく感じつつも、そこまで言われると俺もなんだか頭にきて、

以下略



79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:18:40.39 ID:XldP9H58o



 放課後、部室に向かったが、まだ誰も来ていなかった。
 溜め息をついてパイプ椅子に座り、鞄を床に置く。
以下略



80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:19:26.03 ID:XldP9H58o

「や。早いね。みんなは?」

「さあ? まだ来てませんよ」

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81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:20:30.26 ID:XldP9H58o

「構えすぎてるんじゃない?」

「じゃあ、尚更息抜きにほろにが系ポエムでも」

以下略



82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:21:34.17 ID:XldP9H58o

 ちょうど会話がなくなったので、今朝ふたりに言われたことを思い出して、俺は部長の胸元を見た。
 ネームを見れば名前なんてわかる。むしろそのためのネーム。
 なのだが。

以下略



83:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:23:31.82 ID:XldP9H58o

 不意に、

「あっ」 

以下略



84:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/24(土) 19:24:29.61 ID:XldP9H58o

 戻ってきた部長の様子はどこかしら普段とは違ってみえた。 
 そわそわしているような感じ。たぶん気付かれたんだろう。
 彼女はパイプ椅子に座ったあと大きな溜め息をついて、紙パックの烏龍茶をストローですすりはじめた。

以下略



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