過去ログ - リヴァイ、エレン 「その先にあるもの」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/22(木) 23:26:28.61 ID:qaDYtG7q0

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オレはハンジさんの予想通り、ちょうど7日目に意識を取り戻したらしい。
6日間、布に湿らせた僅かな水しかとっていなかったにもかかわらず、体重もそれほど減っていなければ、
筋肉の衰えもなかった。おかしなことに、体重は減っていなくても腹は減っていたのだけれど。
身体検査で呼ばれたハンジさんは、目をぎらつかせながら「やっぱり日光か・・」などとわけのわからないことを
ブツブツ呟いており。怖いので聞こえないふりをした。

オレが意識を失っている間は、リヴァイ兵長が面倒をみてくれていたらしい。
おそらく無意識で巨人化したときの対応のためだろう。
恐縮しながら礼を言うと、エルヴィン団長の命令だから気にするな、と言われた。
部屋の掃除も団長の命令だったんだとすれば、本当に申し訳ない。(が、ちょっと助かったのも確かだ)

それから3日ほどたった夜、「こん睡状態のオレを検査する」という名目で、エルヴィン団長、リヴァイ兵士長、
ハンジ分隊長、それからミカサが集まった。

「みんな集まったな。・・・今我々が置かれている状況については諸君も理解していることと思う。
目下の問題はふたつ、壁内にあらわれた巨人の謎と、エレンの身柄引き渡しだ。 」

「エレンからもたらされた情報は重要なものではあったが、いかんせん断片的過ぎる。
彼らも肝心な部分はどうやら守り通したようだな。いろいろと考えられるがあくまで推測の域を出ない。」

「我々には猶予はない。ミッシンクリンクを手に入れ、エレンからの情報を構築し直し、対策を立てる必要がある。
従い、以前から計画にあった、イェーガー家の地下室にある情報に賭けてみようと思う。 」

興味津々できいていたハンジさんが目を輝かせた。
「うん、それはいいね! 手に入れば研究におおいに役立ちそうだよ、大賛成!」

「この作戦は極秘裏に決行しなくてはならない。 最短で行き、目的を入手し、最短で戻る。
目的はあくまでも地下室にある「巨人の秘密」を入手することだ。
巨人との交戦は出来る限り避けたい。
よって出発は夜、トロスト区の壁を越えて最短距離で向かう。 」

「・・・・・トロスト区ぅ!?」
一同を代表してハンジさんが叫んだ。



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