過去ログ - リヴァイ、エレン 「その先にあるもの」
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[sage]
2013/08/22(木) 23:13:57.25 ID:qaDYtG7q0
エレンとそれを拘束するでかいのをその手に隠した鎧の巨人。
鎧には確かに歯が立たないが、全身隙間なくおおわれていては動くことができないはずだ、という俺の予想通り、関節の間にはやわらかそうな巨人の生肉がおあつらえ向きに露出していた。
でかいのはなぜか巨人化せず、傍らの獣の牙をもつ不細工なクソ巨人もなぜか攻撃しようとはしなかった。
たった一匹の、ただ硬いだけのノロマな巨人など、俺の敵ではなかった。
ましてやその時の俺は、それまでの人生で最高に虫の居所が悪かったのだから。
露出したやわらかい肉の部分を、俺は徹底的に攻撃した。
仲間を、同僚を、後輩を、殺された怒りを、すべて斬撃に転換させて。
「 遅せぇぞグズ野郎。 どこ見てやがる 」
ざくり。
「なんだそりゃ、殴ったつもりか? ハエが止まりそうだな 」
ざくり、ざくり。
奴の手にいるでかいのが何か叫んでいるようだが聞こえない、聞こうとも思わない。
最速で木々の間を飛翔し、すれ違うたび確実に深いダメージを与え続ける。
中身がちょっと前まで仲間だった人間だろうと関係ない。容赦などしない。生け捕りなどみじんも考えない。
俺には明確な殺意だけがあった。
相手もそれがわかったのだろう、最初からビビって碌な反撃もしてくることもなく、
片腕を関節から切り落とされた段階でついにエレンを解放し、逃走を始めた。
追いついて四肢をすべて切り落とし、最後にゆっくり時間をかけて首を落としてやりたい、という残酷な衝動は、
全身全霊をもって抑え込まなければならなかった。 それほど奴等への怒りは大きかったのだ。
ミカサに説教垂れる資格なんざねぇな、と心の中で苦笑しながら、作戦の目的であるエレンを抱えて
エルヴィンのいる本陣へ急ぐ。
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