119:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 05:18:25.62 ID:EaOumZa8o
僕が彼を襲うのは日ごろから不当に低く扱われた恨みによるもので、他の動機は全くない。
それが、そう思われるのが何よりも重要だった。
間違ってもヒナにとばっちりが行くことになってはいけない。
僕は慎重に機会をうかがった。
ここから数十メートルは寂れた裏道だ。
その間で勝負をつける。
じわじわと距離を詰める。
キャリーバッグは持ち上げて音がするのを避ける。
だがきっかけがないまま時間が過ぎた。
このままでは裏道を抜けてしまう。
と。
彼がしゃがみこんだ。靴紐がほどけたらしい。
その時には僕はもうキャリーバッグを投げて駆けだしていた。
男が気づいて振り向く。しかし遅い。それより早く、果物ナイフがその背中を突き通した。
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