過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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11: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/09/03(火) 22:39:33.58 ID:aSNq81Rdo

「この人物に、心当たりはないですか?」

彼女が取り出したのは一枚の写真だった。その写真の質感が何とも言えず古臭くて、きっとデジカメなんていうものは使っていないのだろうな、と思うのよりも先に、そこに映った意外な人物に驚いた。
白い髪に、白いジャケット、白い細身のパンツ。ただ、赤い目だけが、その人物の表面で唯一色がついているところだった。

「あれ、あくせられーただ。」

上条が答えるよりも先に、インデックスがその名を口にした。

「まさか、あなたの知り合いなのですか?」

「とうまと私のお友達だよ。でも、何でかおりがあくせられーたを探しているの?」

魔術師が超能力者第一位を探している―その理由は上条には全く想像がつかなかったけれど、喜ばしいものではないだろうという気がした。探し人がインデックスや自分の知り合いだと知った神裂が、酷く困ったような表情を見せたからだ。

「探しているのは、私だけではないですよ。」

「恐らく、世界中の魔術結社がこの人物を探しています。」

彼女は、何を言ってもやたらと重苦しく聞こえるその口を開いて、事実、どう考えても重苦しいようにしか受け止められないことを告げたのだった。



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