過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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175:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/14(月) 17:50:29.28 ID:KtVeTAu2o

「誰を選ぶかって、」

かは、と彼女は息苦しそうにか細い息を吐いた。

「俺に構いたいなんて物好き、」

「ガキどもか、バカか、そうでなけりゃ黄泉川ぐらいしかいねェだろォが。」

それ以上いたら困るとでも言いたげな口振りであった。自分を助けたいと思うような人間が―自分に好意を寄せる人間が、それ以上あって堪るかと、彼女はその目で言っていた。

「違うよ、」

「あくせられーたが気付いていないだけだよ。」

知らない振りをしたまんまだなんて、そんな風には生きていけないんだから。ちゃんと答えてあげないと、それは誰かを[ピーーー]ことよりももっと非道い不義理になるよ、と滝壺は口に出さないまでも告げたつもりであった。
きっと、一方通行の体調が危ないとなったら色めき立つ人たちが、彼女自身の想像の10倍は存在する筈なのだ―それは、学園都市第一位としての価値を除いたとして。きっと嘗て因縁のあった決して仲のいいとは言い難い浜面仕上だってそうだろうし、果ては彼女に殺されかけて記憶を失ってしまった垣根帝督だってそうなのだろう。



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