過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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165: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/10/14(月) 16:42:30.05 ID:KtVeTAu2o

「気分はどうだい?」

病室でつきっきりになっていた19090号から一方通行が目覚めたという知らせが届いて、先ずその部屋に医師が出向いた。
「診察したいので、君たちは一旦外で待っててくれないかな?19090号くんも。」と医師が言ったので、打ち止めも削板も、元々は病室内にいた19090号も今は廊下のベンチで待っている。廊下に面した扉からは、こちらの会話を盗み聞きすることはできないだろうかと伺うような、どこか不穏な息遣いが感じられた。
以下略



166: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/10/14(月) 16:44:35.38 ID:KtVeTAu2o

『僕の知識では君の不調の原因を突き止めることができなかった。未だ、根本的な問題は除かれていないんだろう?』

少女の細い頤は小さく頷いた。

以下略



167: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/10/14(月) 16:49:33.97 ID:KtVeTAu2o



「愛穂が帰ってきたと思ったら、今度はあの子が入院だなんて。」

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168: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/10/14(月) 16:53:15.07 ID:KtVeTAu2o

「結局あなたが何を見たのか、私、知らないのよね。」

「…地獄。」

以下略



169: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/10/14(月) 17:15:54.74 ID:KtVeTAu2o



「原因がよく分からねェから、3日くれェ検査入院しろってさ。」

以下略



170: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/10/14(月) 17:22:44.58 ID:KtVeTAu2o

軽口を叩く様子にもおかしなところはない。だけれど、一歩引いたところで少女たちの会話を見ていた少年は、確かにその和やかな光景に違和感を覚えた。
―敢えていつも通りを演じているように見えた、というのが第一印象であった。そもそもが、学園都市第一位ともあろう者が「自身の識らないこと」をそのままにしておく筈がないのだ。
彼女のように賢い人間というのは押し並べて好奇心が強く、また、自身の識らないことを積極的に吸収したがるようなところがある。それどころか、今回起きたトラブルは自身の体の不調である。その身を以て妹達を守り続けたいと思っている以上、彼女が最大の資本である自身の体の不調を放って置く筈がないのだ。

以下略



171: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/10/14(月) 17:28:37.09 ID:KtVeTAu2o



「あくせられーた、大丈夫?」

以下略



172: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/10/14(月) 17:31:47.98 ID:KtVeTAu2o

「それはあくせられーたが臍曲りだから、仕方がないよ。」

まるで自分の子供か、そうでもなければ親戚の子供にでも言い聞かせるように、酷く優しく、だけれどどこか突き放すように彼女は笑った。それは自分が責任を持つべきことではなくて、誰か他に適任がいるとでも言うような口振りだった。

以下略



173: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/10/14(月) 17:32:14.10 ID:KtVeTAu2o





以下略



174: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2013/10/14(月) 17:34:46.24 ID:KtVeTAu2o

「皆、分かってるんだよ。」

「あくせられーたが無理してること。」

以下略



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