過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
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522: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/03/16(日) 16:09:03.79 ID:7SwgI+zoo

「あんたが勝手にいなくなるのなんて慣れっこだけど、せめてもう少しマメに連絡入れるもんじゃんよ。」

翌日の日が暮れた頃、女教師はふらりと帰って来た少女を受け入れた。
打ち止めは突然行方を眩ませた彼女に対する文句を言うほどの余裕もなかったらしく、安心のためか喜びのためか、こちらにがっしりと抱き付いたきり離れないので、腰の辺りにしがみつかれたまま家主と居候は向かい合っている。
以下略



523: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/03/16(日) 16:09:45.03 ID:7SwgI+zoo

暫く沈黙があって、それから気不味さに追い立てられたように一方通行の方が話題を変えた。

「そォいや、番外個体はどうした。またほっつき歩いてンのか。」

以下略



524: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/03/16(日) 16:10:30.32 ID:7SwgI+zoo

「何じゃそりゃ。」

「あなたがいなくなったあと妹達に不安な気持ちが伝染して、それが全部番外個体に流れ込んできたみたいなんだよね。で、無事と分かったのに今度は面と向かって報告されないことに不満を感じてみたり、ってミサカはミサカは親切に解説。」

以下略



525: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/03/16(日) 16:11:07.68 ID:7SwgI+zoo

「でも、こうとしか、表現ができないんだよ。ミサカたちはあなたがソギイタを優先することに心から納得できているのか、表面上そういう風に装っているのか、分からない。分かるのは、番外個体だけ、ってミサカはミサカは断じてみる。」

「なら、アイツに直接訊けばいいってか。俺が探しに行くのは構わねェけど、行き先に当てはあるのか。」

以下略



526: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/03/16(日) 16:11:45.62 ID:7SwgI+zoo

「そンなこと言ったって、一緒に暮らしてンのに冷たく当たれってンのか。」

一緒に暮らしている以上、彼女の感情表現を一切合切無視するのは難しい。甘やかすという以前に、自分の生活に支障を来す可能性もある。そういった不安も込みで訊ねた彼女に対して、黄泉川は意を決するように、強い口調で言った。

以下略



527: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/03/16(日) 16:14:18.97 ID:7SwgI+zoo





以下略



528: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/03/16(日) 16:17:09.56 ID:7SwgI+zoo

「、は?」

彼女は形の良い細い眉をぎゅうと寄せて、怒っているのか、不満に思っているのか、とにかくいい感情は持っていないとはっきり分かる表情を見せた。

以下略



529: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/03/16(日) 16:17:43.80 ID:7SwgI+zoo

「あんたの体はもう、誰かの助けなしには生きていけない。でも、そうなったばかりのあんたには、それを受け入れることが難しかっただろうから。」

「あんたはほんの半年程度でその体を受け入れられるようになっていた。助けてくれる友人も得た。だから、この家はもう必要ないじゃんよ。」

以下略



530: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/03/16(日) 16:19:38.10 ID:7SwgI+zoo



「オマエ何やってンの?」

以下略



531: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/03/16(日) 16:22:41.30 ID:7SwgI+zoo

「そォは言ったって、不便さは暫く残るだろ。一人暮らしじゃあ休まりゃしねェ。」

「それ、お前が言うのか。ちょっとは世話焼いてくれるかなぁ、って期待してたんだけど。」

以下略



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