過去ログ - 削板「一緒に暮らさないか、百合子。」
1- 20
582: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:03:38.45 ID:f2uSNx2Wo

「俺も手土産の一つでも持って来るべきだったンかねェ。」

一方通行は淹れたての煎茶で手を温めながら呟いた。2月も近付いて、日本では古くから一年で一番寒い季節だとされている頃合いである。手袋もせずに歩いてきた手は悴んでいて、茶碗の熱が少し刺すようにすら感じられた。
こういった様子を見かねた黄泉川に手袋を与えられたこともあるのだが、どうにも思うように手指を動かせない窮屈さが苦手である。繊細な能力を持つが故だろうか、以前調べたところ感覚も人より過敏らしいのだが、手指は特にその傾向が強かった。その手指を覆われると、まるで視界すら奪われたように感じる。
以下略



583: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:04:51.71 ID:f2uSNx2Wo

「世間話も悪かねェけどよ、さっさと本題済ませねェか?オマエ、暇ってわけでもねェだろォが。」

「まあ。偶には息抜きしたいという私の気持ちを尊重してくれてもいいと思うのですが。」

以下略



584: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:06:22.80 ID:f2uSNx2Wo

「あなたの探しもの、見付けられたんですよ。」

「…黄泉川から聞いた。」

以下略



585: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:08:26.23 ID:f2uSNx2Wo

いや、後ろめたいのはそんなことではない。
周囲が持たないものを持つことなんてこれまで当たり前であった彼女にとって、それは背徳感を生む原因になどなりはしない。胸が痛むのは、都合よくその二つを使い分けることを勧められているような気がしたからだ。
無論、親船最中がそんなことを考えているわけではないことは分かる。それでも、漸くこれまで自分の為してきたことは自分自身に責任がある、と受け止める決意を固めた彼女にとって、その『自分自身』が曖昧になるようなその特例は、自分の責から目を逸らすことのように感じられた。

以下略



586: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:09:04.70 ID:f2uSNx2Wo

「そう言えば黄泉川先生の家を出たと聞きましたが、一人暮らしに不便にありませんか。」

「一人暮らしじゃねェンだがな。」

以下略



587: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:10:25.94 ID:f2uSNx2Wo



「親船に第七位と一緒に暮らしてるって言ったら、とンでもなく驚かれたンだが。」

以下略



588: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:14:45.49 ID:f2uSNx2Wo

「何だそりゃァ?」

「あー先ず、上条さんは最初に大事なこと確認したいんですが。削板さんは男性で、一方通行は女性ですよね。」

以下略



589: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:36:00.86 ID:f2uSNx2Wo

「まあでも、安心したかも。」

ファミレスで会計を済ませた帰り際―浜面とは別方向だったので、店の前で別れた―上条にまるで年上の身内のように言われたから、彼女は首を傾げた。

以下略



590: ◆owZqfINQN1ia[sage saga]
2014/04/18(金) 22:44:41.35 ID:f2uSNx2Wo

支離滅裂になってきましたなあ…すごく断片的に書きたいことが散在しているので、話が落ち着かないわ。

妹達、打ち止め、番外個体が全員口をそろえて「許す」って言っても、上条さんが「許さない」って言ったらそれだけで百合子ちゃんどん底に落ちる子だと思うんですよ。百合子ちゃんを振り回せるのはソギーだけど、一方通行を振り回せるのは上条さんかなと思うんですよね。つっちーはそのどちらも第三者として楽しむ。

以下略



591:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/04/18(金) 22:54:44.26 ID:6Y6dzp8Qo
乙です


742Res/523.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice