過去ログ - 女「せっかくだしコワイ話しない?」
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13:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 00:43:27.68 ID:87rQNUdHO
「これ見てみて。昨日たまたま歩いてたら見つけたバイトの張り紙なんだけど」
「さ、三十万......!? え? これどんなバイトなんですか?」
14:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 00:50:24.53 ID:87rQNUdHO
「あ、その、私もたまたまサークルの先輩から聞いただけなんですけど。
パソコンのデータ入力とかの募集ってそういうのが意外とあるらしいんです。
さすがにおおっぴらに募集できる内容のものじゃないからそういう風に募集してるらしいんです」
15:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 03:52:13.35 ID:87rQNUdHO
面白そう。
地方から上京して大学生になって一年と半年。
16:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:24:27.66 ID:87rQNUdHO
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人であふれる中央本線を通る電車も休日の昼間となればいくぶんかマシになる。
それでもワタシが住んでいた田舎町と比較すれば乗車率は圧倒的に高いんだけど。
17:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:26:52.22 ID:87rQNUdHO
あの地味ガールとの会話のあとワタシは講義をぬけてすぐに例のバイトの電話をした。
スマホを握る手が少しだけふるえたけど、電話越しの相手の柔らかい声を聞いたらそれもすぐにとまった。
18:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:29:13.51 ID:87rQNUdHO
視線を正面にもどすとワタシのお父さんと同じぐらいの年齢の小柄なおじさんが両手を擦り合わせて立っていた。
「あ、はい、そうです。
19:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:31:22.49 ID:87rQNUdHO
この廊下の唯一の光源は足もとに設えられた蛍光灯だけだったけど、それは薄汚れた床に積もったほこりをことさら強調するだけでたいして明るくはなかった。
歩くたびに舞うほこりにむせてしまいそうになるのをなんとかこらえてワタシは目の前を歩くおじさんについていく。
「ではここにかけてお待ちください。すぐに面接準備をしてきますので」
20:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:33:36.81 ID:87rQNUdHO
「どうもすみません、おまたせしました」
結局おじさんが部屋に戻ってきたのはさらに十分がたってからだった。
21:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:36:08.33 ID:87rQNUdHO
「具体的なことに関しては面接がおわりしだい教えますが、これまた単刀直入にお聞きします。
やっていただけますか?」
相変わらずおじさんの口調は穏やかだったし、表情もやわらかいままだった。
22:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:38:14.70 ID:87rQNUdHO
「ほかになにかあるんですか?」
「べつにそれだけだったらわざわざ女性を雇う必要はないんですよ。
男性でも女性になりきってメールすることはできますからね」
23:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:41:33.10 ID:87rQNUdHO
「この手のバイトはごまんとありますが、実際に会うということをするバイトはおそらくないでしょう。
しかし、近年の状況を考えますとこの方法こそが我がサイトの発展、しいては我が社の発展に一番いいはずなのです」
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