過去ログ - 女「せっかくだしコワイ話しない?」
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17:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:26:52.22 ID:87rQNUdHO


あの地味ガールとの会話のあとワタシは講義をぬけてすぐに例のバイトの電話をした。
スマホを握る手が少しだけふるえたけど、電話越しの相手の柔らかい声を聞いたらそれもすぐにとまった。

以下略



18:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:29:13.51 ID:87rQNUdHO


視線を正面にもどすとワタシのお父さんと同じぐらいの年齢の小柄なおじさんが両手を擦り合わせて立っていた。

「あ、はい、そうです。
以下略



19:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:31:22.49 ID:87rQNUdHO

この廊下の唯一の光源は足もとに設えられた蛍光灯だけだったけど、それは薄汚れた床に積もったほこりをことさら強調するだけでたいして明るくはなかった。
歩くたびに舞うほこりにむせてしまいそうになるのをなんとかこらえてワタシは目の前を歩くおじさんについていく。

「ではここにかけてお待ちください。すぐに面接準備をしてきますので」
以下略



20:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:33:36.81 ID:87rQNUdHO

「どうもすみません、おまたせしました」

結局おじさんが部屋に戻ってきたのはさらに十分がたってからだった。

以下略



21:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:36:08.33 ID:87rQNUdHO

「具体的なことに関しては面接がおわりしだい教えますが、これまた単刀直入にお聞きします。
やっていただけますか?」

相変わらずおじさんの口調は穏やかだったし、表情もやわらかいままだった。
以下略



22:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:38:14.70 ID:87rQNUdHO

「ほかになにかあるんですか?」

「べつにそれだけだったらわざわざ女性を雇う必要はないんですよ。
男性でも女性になりきってメールすることはできますからね」
以下略



23:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:41:33.10 ID:87rQNUdHO


「この手のバイトはごまんとありますが、実際に会うということをするバイトはおそらくないでしょう。
しかし、近年の状況を考えますとこの方法こそが我がサイトの発展、しいては我が社の発展に一番いいはずなのです」

以下略



24:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:43:20.56 ID:87rQNUdHO


十秒ぐらいたってようやくワタシの脳みそは面接官の言葉を飲みこむことができた。
雷が脳天を直撃したかのような衝撃にワタシは面接中なのに大声を出してしまった。

以下略



25:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:45:04.65 ID:87rQNUdHO


4

基本的にこのビルのパソコンと自分のケータイを使って仕事をするらしい。
以下略



26:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:46:40.65 ID:87rQNUdHO

すでに必要な書類も書いて契約書に印鑑を押したあとなのに、この後に及んでまだ作業がおわらないことに少しだけ腹がたった。

「なんなんですか?」

以下略



27:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:48:41.30 ID:87rQNUdHO

相変わらず穏やかな表情で、口もとにはやわらかい笑みをたたえていた。
けれども目もとは少しも笑ってなくて、ワタシは黙ってうなずくことしかできなかった。

扉が開かれる。蝶番の軋む音がやけに長く聞こえた。
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