過去ログ - 女「せっかくだしコワイ話しない?」
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20:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:33:36.81 ID:87rQNUdHO
「どうもすみません、おまたせしました」
結局おじさんが部屋に戻ってきたのはさらに十分がたってからだった。
21:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:36:08.33 ID:87rQNUdHO
「具体的なことに関しては面接がおわりしだい教えますが、これまた単刀直入にお聞きします。
やっていただけますか?」
相変わらずおじさんの口調は穏やかだったし、表情もやわらかいままだった。
22:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:38:14.70 ID:87rQNUdHO
「ほかになにかあるんですか?」
「べつにそれだけだったらわざわざ女性を雇う必要はないんですよ。
男性でも女性になりきってメールすることはできますからね」
23:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:41:33.10 ID:87rQNUdHO
「この手のバイトはごまんとありますが、実際に会うということをするバイトはおそらくないでしょう。
しかし、近年の状況を考えますとこの方法こそが我がサイトの発展、しいては我が社の発展に一番いいはずなのです」
24:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:43:20.56 ID:87rQNUdHO
十秒ぐらいたってようやくワタシの脳みそは面接官の言葉を飲みこむことができた。
雷が脳天を直撃したかのような衝撃にワタシは面接中なのに大声を出してしまった。
25:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:45:04.65 ID:87rQNUdHO
4
基本的にこのビルのパソコンと自分のケータイを使って仕事をするらしい。
26:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:46:40.65 ID:87rQNUdHO
すでに必要な書類も書いて契約書に印鑑を押したあとなのに、この後に及んでまだ作業がおわらないことに少しだけ腹がたった。
「なんなんですか?」
27:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:48:41.30 ID:87rQNUdHO
相変わらず穏やかな表情で、口もとにはやわらかい笑みをたたえていた。
けれども目もとは少しも笑ってなくて、ワタシは黙ってうなずくことしかできなかった。
扉が開かれる。蝶番の軋む音がやけに長く聞こえた。
28:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:51:05.77 ID:87rQNUdHO
絵の具がにじむように深い闇の中から現れた等身大の人形は木製のイスの背もたれに全身をあずけるように腰掛けていた。
29:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:54:02.21 ID:87rQNUdHO
得体の知れない恐怖が足もとから這いあがってくる。
吸い込んだ息がノドの奥で音を立てた。
全身の産毛が逆立って肌が粟立つ。
30:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/04(水) 04:57:29.90 ID:87rQNUdHO
今回はここまで
オリジナルで思いついた話をダラダラ書き連ねてく
今日の夜から再開
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