過去ログ - 【モバマス】「幸子、俺はお前のプロデューサーじゃなくなる」
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4:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 21:29:16.61 ID:DVgSD76f0
 なのに。
 終わりは突然。
 握手会終わりの、しとしと雨が降る夕暮れ時だった。
「幸子、大事な話がある」
 プロデューサーが運転する社用車には、仄かに煙草の臭いがかおる。つんと鼻を刺すこの臭いがボクは嫌いだ。なんだか自分が拒まれているみたい。
「煙草くさいです。吸わないって約束、忘れましたか?」
 出会って間もない、まだ彼が煙草を吸っていた頃のことを思い出した。最初は冗談めかして拒んだだけ。だけど、本気で気分を悪くしたボクを見て、顔を青くしていたっけ。思えば、シートに染みついた煙草の臭いは、いつしか消えていた。大嫌いな煙草の臭いをかいで、彼と過ごした時間の長さを実感するなんて、馬鹿みたい。
「大事な話だ」
 彼の横顔は真剣で、だからボクはまともに取り合いたいと思わない。嫌な予感はよく当たる。嫌だからと払いのけても、結局は戻ってくると知っているのに、拒むことをやめられない。わがままだって叱られ続けた、ボクの悪癖。ぜんぜん、治らない。
「カワイイボクへの告白ですか? ボクも罪な女ですね!」
 プロデューサーは笑わない。
 困ったように笑うところが好きなのに。
「幸子……」
 怖い。
「俺はお前のプロデューサーじゃなくなる。すまない」


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