102:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:50:05.80 ID:qgOebLqx0
小鳥「社長、教えてください。どうしてプロデューサーさんは目を覚まさないんですか?」
高木「……分かった。君には話しておくべき事かもしれないね」
社長は一つ息を吸うと、ゆっくりと話し始めた。
高木「さっき、彼が意識を取り戻していると言ったね」
小鳥「はい」
高木「それは、彼の脳波を測定した結果なのだよ」
小鳥「脳波を測定……ですか?」
私が質問を返すと、社長はプロデューサーさんの点滴を見ながら話し続ける。
高木「うむ。栄養点滴をしているのに意識が戻らないのを、医者も不思議に思っていたそうだ」
高木「そこで脳波の測定を行ったところ、彼が意識を取り戻している事が判明したらしい」
小鳥「でも、プロデューサーさんは目を覚ましていないんですよね……?」
そう言うと、社長の顔が僅かに歪む。
やはり、これは話しづらい事なのだろう。
高木「……確かにその通りだ。だから、意識を取り戻しているというのは、若干の語弊がある」
小鳥「語弊……?」
高木「そうだ。正確には、『意識を取り戻すと、すぐに意識を失う』と言うべきかな……」
高木「彼は完全に意識を取り戻せないのだよ。『夢を見る程度にしか回復しない』と言ってもいい」
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