103:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:52:30.89 ID:qgOebLqx0
社長の説明は、分かりやすいようで分かりにくかった。
どこか核心を避けて話しているように思える。
だから私は、またしても社長に問い掛けた。
小鳥「……それは、どうしてですか?」
どうして、そんな中途半端にしか回復しないのか。
問われた社長は、プロデューサーさんを見ながら答える。
高木「脳波を測定した結果、分かったのは……」
高木「意識が覚醒すると、数分後には言語野が活動し、その状態が最長で30分ほど続く事と――」
社長は一度言葉を切ると、視線を私に戻して。
高木「意識を失う直前に、強いストレス反応が見られる……という事だ」
はっきりと、そう告げた。
言いづらい部分を終えたからだろうか。
社長は止まる事なく話し続ける。
高木「……医者には『原因を解消しないと目を覚まさない』と言われたよ」
小鳥「……それは分かっているんですか?」
高木「分かっている――というより、これは私の憶測に過ぎないのだけど……」
小鳥「構いません。話してください」
高木「分かった。ただ、確証は持てないという事は理解して欲しい」
小鳥「……はい」
私が頷くのを確認すると、社長は憶測を話し始めた。
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