過去ログ - P「光射す日常――」
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106:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:56:44.31 ID:qgOebLqx0
小鳥(お見舞いにも来たいでしょうけど……もうしばらく我慢して貰わないとね……)

あの子達には『静養中だから』という理由で、お見舞いには来ないように言ってある。
それが真実ならよかったものの――静養中である事に偽りはないが――嘘を隠す為の措置だというのだから救えない。

小鳥(でも……)

彼が短期間で目を覚まさなければ、騙していた事を謝らなくてはならない。
その時に彼女達が受けるショックは大きいだろう。場合によっては、また塞ぎ込んでしまう可能性もある。
しかし、活動休止期間を先延ばしにできたと思えば、そう悪い事ばかりではない。
そんな風に、事務所の経営を考えている自分に嫌気が差す。
本当に、大人という生き物は卑怯だと思う。卑怯で勝手で……おまけに無力だ。

小鳥(それにしても……)

社長の話を聞いて、疑問に思う事がある。
私達がストレスを蓄積させ、社長の言葉がきっかけとなって彼は倒れた。
ここまでは分かる。問題はこの先だ。

小鳥(どうしてプロデューサーさんが目を覚まさないのか――いや、『何度も意識を失っている』のか……)

先程の話では、その理由が見えてこない。
そう思って、私は社長に質問を投げかけた。

小鳥「社長、一つ分からない事があります」

高木「……何だね?」

小鳥「社長の話だと、プロデューサーさんの状態を説明するには不十分です」

小鳥「どうして今こうなっているのか……その理由を教えて頂けますか?」

高木「……そうだね。続きを話すとしようか」

私の問いを受けて、社長は顔を上げる。


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