過去ログ - P「光射す日常――」
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109:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:58:50.17 ID:qgOebLqx0
小鳥「プロデューサーさんは、ずっとこのまま……?」

夢の中で、ストレスに苛まれ続けるのではないか。
そんな懸念が生まれてしまう。
しかし、社長は無理に明るい声を出して。

高木「……まあ、さっきは深刻そうに言ったが、それほど重く考える必要はないよ」

と、私を元気づけようとしてくる。

小鳥「でも……」

高木「今の彼は、『心の痛覚』とでも言うべきものを認識しようとしているだけだ」

高木「彼に頼るばかりで本当に申し訳ないが……聡明な彼の事だ。すぐに自分の問題に気づくだろう」

高木「そうすれば、何もかも元通りだ。勿論、業務体制は見直すがね」

『ハハハ』と笑って、社長は話を締めくくる。
それが空元気なのは明らかだったけれど。
それでも笑い飛ばさずにはいられなかったのだと思うと、私まで胸が痛くなった。

高木「おっと、もうこんな時間か……」

社長が腕時計を見て、椅子から立ち上がる。
仕事の合間を縫って来ていたのだろう。
プロデューサーさんの分の業務を引き受けている社長は、疲労が見え隠れしていた。

高木「では、私は失礼するよ。彼をよろしく頼む」

小鳥「はい。お任せください」

そうして、社長は病室の扉を静かに開けて退室した。


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