56:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:02:20.40 ID:qgOebLqx0
【無意識空間】
P「さて……」
お馴染みとなった無意識空間で目を覚ます。
こちらとあちらを何度も行き来しているうちに、ある一つの仮説ができていた。
その仮説を構成する情報を改めて確認する。
P「まず一つ目……時間はスケジュールに沿っている」
朝、昼、夕方、夜……そして、今回の覚醒では朝だった。夜は眠っているのだろうし、大きく時間が飛んでも驚きはない。
9月24日、25日のスケジュールとのズレも、ほぼ無いと言っていい。
予定と違っていたのはあずささんを迎えに行った事ぐらいだ。
伊織達が帰ってきたのも予想外――直帰すると思っていたのだ――ではあるものの、スケジュールと照らし合わせてみれば事務所に戻る時間に不自然さはなかった。
P「二つ目……俺の意識が途切れるのは、決まって一人の時である」
この空間に落ちるのは、誰かとの会話が終わってからだ。
一人になって数分経つと、眠気や倦怠感が襲ってくる。
P「三つ目に……俺はデスクワークを終えている。そして、その内容を憶えている」
こちらに居る間、あちらの俺が何もしていないという事はない。
書類仕事は終わっているし、家に帰ってもいるようだ。
P「……今日は昨日とネクタイが違ったしな」
さっき意識が落ちる寸前に見えたネクタイは、昨日の物とは違っていた。
これは帰宅した証拠と言えるだろう。
P「そして四つ目……この空間で見た人物は、あちらですぐに接触する事になる」
必ずしもそうとは言えないが、おおよそ合っている筈だ。
恐らく、状況が開始されるタイミングは僅かながら前後する事がある。
例えば、あずささんの時は運転中だったし、伊織の時は事務所のドアが開くまでに多少の猶予があったりした。
しかし。
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