過去ログ - P「光射す日常――」
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78:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:25:16.22 ID:qgOebLqx0
P「ふむ……これは……」

考え事をしている間にも、不安定な像は揺らめいている。
銀色に輝く長い髪。落ち着いた服装。
そして、人差し指を立てた右手が唇の前に添えられていた。

P「貴音か」

そう言葉を発すると同時に、像は彼女の姿に近付いてゆく。
次第に輪郭がはっきりしてくると、やはり視線が固定された。

貴音「…………」

P「何と言うか、神秘的な感じがするな……」

貴音の纏うミステリアスな雰囲気がそう思わせるのだろうか。
他の皆が放っていた強烈な違和感はなく、むしろこの空間に溶け込んでいるような印象さえ受ける。

P「それでも怖いものは怖いけど……」

『似合っているから怖くない』という事もなく、心の中まで見通されているような居心地の悪さは相変わらずだ。
しかし、これは……

P「もしかして――というか、これって確実に『彼』の印象だよな……」

話し掛ける事を躊躇わせる無表情な顔。無遠慮で感情のない瞳。
そして、像を前にすると動かなくなる身体。
『彼』が誰かと対峙する時は、こういう不快感を覚えているのだろう。
以前は単なる事前情報だと思っていたが、実際は偏見まみれだったようだ。

P「まあ、こんな風に見えてれば代わって欲しくもなるか……」

皆との交流を楽しみにしている『俺』でも、これは少し厳しいものがある……
とはいうものの、所詮は『彼』のイメージなので全く気にしていないのだけど。
居心地が悪いのは一時的なものだし、この後すぐに皆と会えるのだから、むしろ歓迎すべき現象だ。


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