79:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:25:56.41 ID:qgOebLqx0
P「さて、そろそろ交代だな」
至るところに線が走り、空間に立体が出現し始める。
デスクや椅子らしき物が見えるので、場所は事務所で間違いないだろう。
真達を送った後の予定は特になかったし、恐らく書類仕事をしている筈だ。
P「という事は……貴音が傍に居るから気まずいとか、そんな理由か」
『彼』はどこまでヘタレなのだろうか。
……『無言の圧力に耐えられない』というのは、まあ分からないでもないが。
P「それにしても、貴音かぁ……」
思い返してみれば、彼女とは久しく会っていない。
しかし、それも仕方のない事だ。
仕事が忙しいのは勿論だが、貴音は全くと言っていいほど――多少、世間からズレてはいるものの――手が掛からない。
それはつまり、俺が送迎をしたり、現場で指示を出す必要がないという事だ。
一方で、俺は年少組のフォローに回っているという事もあり、一緒の仕事にでもならない限り顔を合わせないのだ。
P「楽しみだな」
素直にそう思う。
こんな貴重な機会を譲って貰って、『彼』に申し訳ないぐらいだ。
そんな事を考えていると、雑音が増え、光が周囲を照らし始めた。
P「ふー……」
一つ息を吐き、意識の覚醒に備える。
身体から力を抜くと、光と音の洪水に飲み込まれて……
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