77:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:23:09.07 ID:qgOebLqx0
【無意識空間】
P「ただいま」
何もない暗闇に、自分の発した言葉が溶ける。
やはりこの空間は安心する。自分の無意識だからだろうか。
P「まあ、返事なんてある訳ないよな……」
むしろ返ってきたら怖い。
そんな下らない思考に没頭していると、不意にある事を思いついた。
P「さっきが夕方だから……」
後二回の覚醒で日付が変わる。
日付が変われば、社長に会えるようになるだろう。
状況が状況なので忘れていたが、修正案の報告は済ませておきたいと思っていたのだ。
P「その辺は『彼』が上手くやってくれるかな?」
『俺』も『彼』も、元は一人の『プロデューサー』だ。
ならば、同じ事を考えていてもおかしくはないだろう。
そう結論を出したところで、水滴が落ちてきた。
P「夜に仕事の予定はなかったから……」
誰と会う事になるのか、皆目見当がつかない。
P「この現象も、そういう事態に備えたものか……」
状況の把握ができなければ、咄嗟の判断に支障が出る。
そういう意味では、この二重人格もよくできていると言えるだろう。
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