80:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 01:26:30.21 ID:qgOebLqx0
【夜、事務所】
目を覚ました俺は、記憶を引き出して現在の状況を確認する。
判明したのは、書類仕事やデータの打ち込みが終わっているという事。
蒸し暑い所為なのか、クーラーが効いているという事。
そして、貴音が黙々とラーメンを啜っているという事だった。
P(成程、これは気まずいかもな……)
美味しそうにラーメンを食べるのではなく、ただ食事を胃に落とし込む作業のようにも見える。
初めて遭遇したのなら、確かに気まずいだろう。
P(……俺は初めてじゃないけどな)
物憂げな表情の貴音を見たのは、これで何度目だろうか。
どうにか力になりたくて、俺は貴音に話し掛ける。
まあ、自分の過去に関する話なので答えてはくれないだろうけれど。
……それはいつもの事だし、気にしない。
P「貴音」
貴音「……プロデューサーですか」
考え事をしていたのだろう。
どこか上の空だった意識がこちらを捉え、言葉が返ってくる。
P「悩みでもあるのか?」
貴音「いえ、特には……」
そんな答えは『悩んでいる』と言っているようなものだが、深入りはしない。
これもやはり、いつもの事なのだ。
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