過去ログ - 泉「それでも、私は」
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59: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/15(日) 17:12:15.17 ID:m4AhBmv+o
(泉、ね………)

泉が帰った後、
私はしばし、考えていた。

以下略



60: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/15(日) 17:13:23.23 ID:TpJlJ2luo
自分が記憶を失った、ということを、
私は案外素直に受け入れている。

だからまずは、この人たちを1から覚えなおす作業に集中しようと思った。
私が前のように接すれば、向こうも前のように接してくれるだろう。
以下略



61: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/15(日) 17:14:04.37 ID:TpJlJ2luo
でも、今はとりあえず。
気付いてないフリをしておこう。
自分の交友関係をもっと知る必要がある。

うん、と、一つ頷いて、
以下略



62: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/15(日) 17:15:12.00 ID:TpJlJ2luo
園城寺さん、は、
困ったように目を泳がせ、
そして決意したようにもう一度こちらを見た。

「えっと…竜華って、呼んでええ?」
以下略



63: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/15(日) 17:15:37.67 ID:TpJlJ2luo
そこからしばらく、他愛もない話をした。
園城寺さん、とあと学ランの江口さんとは中学からの付き合いらしく、
色々な思い出話を語ってくれた。

江口さんは見た目通りとても活発で男勝りらしく。
以下略



64: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/15(日) 17:16:10.23 ID:TpJlJ2luo
笑い疲れて、日も傾き始めて。
そろそろ、帰らせなきゃ、と、園城寺さんに笑顔を向ける。

「あー、めっちゃ笑ったわ。ありがと」

以下略



65: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/15(日) 17:16:36.52 ID:TpJlJ2luo
特に何も考えていない発言だった。
階段から落ちたのかなー
江口さんって人とはしゃいでてこけたりしたのかなー
そんなくだらない理由だと思っていた。

以下略



66: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/15(日) 17:17:11.91 ID:TpJlJ2luo
「やのに、ウチ、こんな…そ知らんフリして……最低よな。
ごめん、ごめんな……ウチのせいで…」

どんどん、涙があふれてゆく園城寺さん。
ちょっとためらったけど、その頭を、撫でた。
以下略



67: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/15(日) 17:17:43.56 ID:TpJlJ2luo
「りゅうか……」

「……ごめん、離してくれん?肩に傷あってさ……」

「………あっ、ご、ごめん…」
以下略



68: ◆lQzP0htYVdWl[saga]
2013/09/15(日) 17:18:09.29 ID:TpJlJ2luo
「……………!」

驚いた顔。
お、正解みたい。

以下略



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