過去ログ - オリジナル小説【現代ファンタジー】
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29:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 19:57:30.16 ID:FkLb1xlW0
 マートも、お茶を一口飲んでから、これから来る話に備える。
 途端にその目つきは真剣なものになった。
 合成獣との戦いは常に危険と隣り合わせだ。
 少しでもリスクは避けていきたい。
 なにか情報があれば、それは身につけておいた方がいい。
 真剣にもなるというものだ。

「数年前に科学者が提唱した、マザー説は覚えているかい?」
「ああ、あの、確証がないからそのまま放置されていた……」
 やはり、人間というものは、確かな証拠がなければなにかを信じるということは難しい。
 マザー説も、確証を得れないために信用されない例の一つと言えるだろう。
「でもなんでいまさら……まさか、確証が見つかったとか?」
「いや、見つかってはいない。ただね、僕の仮定とマザー説を照らし合わせると、ある恐ろしいことが判明した」
「恐ろしいことって、なんですか?」
 疑問をアレックに投げかけたのは、メロだった。
「そうだね……」
 アレックはなにか考えるような素振りを一瞬見せてから、ガシッ、とメロを掴む。
「はっ?」
 姉妹が一瞬困惑した隙に、アレックは逃げ出したのだ。
「……ちょっと待て!」
 マートも数瞬で思考を回復させ、玄関から逃げ出したアレックの後を追った。



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