過去ログ - オリジナル小説【現代ファンタジー】
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46:以下、新鯖からお送りいたします
2013/09/21(土) 20:09:24.62 ID:FkLb1xlW0
とにかく、アレックに勧められて、色々とやってみる。
 バーベルや、サンドバッグにランニングマシンなどのありがちなものからはじまり、インベーダーを格闘で撃退するシュミレーションまで、とにかく色々あった。
 マートにとって気になることは、それで得られる成果よりも、これのためにどれほどの金が使われたのかということだった。
 エラメク姉妹は、マートが魔術士となる前はわりかし貧乏だったのだ。
 金銭面に関しては、気にすることの方が多い。

「でも、こんなので必殺技とかできるんですか?」
 必殺技の件にしても、こんな基礎体力作りでできるとは思えない。
 それに対するアレックの反論。
「ふっ、甘いね、エラメクちゃん。基礎の中にこそ応用があるんだ!」
 ああ、改めてアニメに影響されてるんだなぁ、とマートは内心つぶやいた。

「でも、基礎は大事だと思うよ!?」
 メロは、姉の心配となると、姉以上に周りが見えなくなる。
「……まぁ、そうだね」
 しかし、マートはメロの眼に応えないわけにはいかない。
 妹は、自分の事を本気で心配してくれているからだ。

 マートがあらかたのものはやり尽くした時、アレックが切り出した。
「いや〜、しかし、体力あるねぇ〜、エラメクちゃん」
「まぁ、体力ないと魔術士なんてやっていけませんから……」
「今、やっていけなくなりそうになってる最中でしょ!?」
「はい、ごめんなさい」
 別々の方向から周りが見えていない二人に挟まれ、マートは少し憂鬱になってきた。



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