99:ほいこーろー
2013/09/26(木) 21:07:15.12 ID:VJ7TS3Sb0
「ふふふ。そう、私は人間でありつつ、妖と融合したのよ!」
「え〜。こんな序盤からそんな最終回付近みたいな設定出されてもなぁ……」
なにかがアリスの癪に障ったのか、彼女の反応はブルーだった。
しかし、なによりブルーと、いうより真っ赤になったのは、衝撃カミングアウトをあっさり流されたロナルド某に違いないだろう。
彼女が激昂するのも無理もない。
100:ほいこーろー
2013/09/26(木) 21:17:14.42 ID:VJ7TS3Sb0
「なんなの!? もっと驚きなさいよ!!」
「え? 驚いてほしかったの? うっわぁぁぁぁ!? な、なんですってぇぇぇ!?」
「ぐぬぬ……」
わざとらしく驚きのリアクションをするアリス。
それにつっこむことのできないロナルド某。
101:ほいこーろー
2013/09/26(木) 21:31:15.87 ID:VJ7TS3Sb0
「殺生狐ちゃん、お菓子食べます?」
「うん、食べる〜」
「あ、俺お茶持ってるわ」
殺生狐は殺生狐で、コングリオのペースに飲み込まれ、ほのぼのとした空気を作りだしている。
そこにはもはや、対立の面影はない。
102:ほいこーろー
2013/09/26(木) 21:41:30.45 ID:VJ7TS3Sb0
「えへへ〜、私、睦月ちゃんのお嫁さんになる〜」
「え〜、どっちかって言うと、殺生狐ちゃんの方がお嫁さんじゃないですか〜?」
「えへへ〜」
今度は馬鹿馬鹿しいを通り越して甘ったるい空気。
今回、これを快く思わなかったのは二名。
103:ほいこーろー
2013/09/26(木) 21:50:37.45 ID:VJ7TS3Sb0
もちろん、アリスがキレた理由は、睦月が殺生狐と仲良くしてるからなどと言う理由ではなく、流れる甘ったるい空気が気に喰わなかったからだ。
他の四名にはそれを思考する隙も無い恐怖を与えてはいるが。
「よーし、気分が悪い。ロナルドなんたら、勝負してやるよ」
ビッ、とロナルド某に釘バットを向け、ようやくアリスはまとまな戦闘体勢に入った。
しかし、ことここにおいて、彼女は致命的なミスをしていたのだ。
104:ほいこーろー
2013/09/27(金) 08:19:05.25 ID:cG2AjLBJ0
彼女のミスは、勢いに任せ、自分が戦う空気を作ってしまったこと。
つまりは、あれほど嫌がっていた災素を使わなくてはならないのだ。
もう、引くに引けない。
「……」
さすがのアリスも汗を滝のごとく流すしかなかった。
105:ほいこーろー
2013/09/27(金) 11:22:28.17 ID:cG2AjLBJ0
「ほーほっほっほっ!! どうやら、私の迫力に恐れをなしたようね!」
アリスの様子を、自分の手柄と勘違いしたか。甲高い高笑いをあげる、ロナルド某。
もちろん、そんなことはないのだが、アリスが災素を使いたくない理由は、代償以外にもあった。
それは……。
106:ほいこーろー
2013/09/27(金) 17:54:04.52 ID:cG2AjLBJ0
しかし、背に腹は代えられない。
アリスは災素を発動した。
アリスの髪をグングンと伸び始め、やがてそれはちぎれた。
この過程の、髪が伸びきっている状態がどうしようもなくダサいのだ。
107:ほいこーろー
2013/09/27(金) 18:35:59.48 ID:cG2AjLBJ0
「分身能力?」
自分の推理に自信がないのか、疑問形で投げかけるロナルド某。
「そうよ」
アリスはそれに、あっさりと答えた。
どうせ、隠したところですぐにバレるからだ。
108:ほいこーろー
2013/09/27(金) 18:45:13.03 ID:cG2AjLBJ0
>>108
ロナルド某の、具体的な戦闘法
注:妖化した腕とつながる感じにしてください。
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